はい、番頭でございます。
本日より女主人は杭州の学校で評茶の授業です。朝8時授業開始で夕方5時か6時までの一週間休みなし。予習復習必須。どんな虎の穴だそりゃあ、いささか呆れております。
店を作るにあたり、どんな感じにしたらよかんべえ、というのが全く判りませんでした。素人の悲しさ、ベースになる経験も背骨になるコンセプトも何も無い状態からのスタートはやはり心細かったです。
とりあえず出来る事からやろうと思い、あっちこっちに行くたびに気になった什器やディスプレイの写真を撮りまくってきました。今、店のどこかにアイデアとして使わせてもらっているもの、目標として「いつかはこんな風に・・・」といまだ届かぬもの、「べからず集」のように反面教師として記憶に残っているもの。様々な形でお店作りの栄養になりました。
だいたいの場合「おっこれイイ感じだな。ここをもうちょっとこうすればもっと良くなるよな」とか「俺ならこうする」といったように少しだけ自分の理想とずれています。どちらが正しいとか、こっちが正解なんて答えは無いのですが。
何百ショットという画像の中から自分なり出した答えは「まあ最後には店主がなんとかするでしょ」という事です。番頭は「べからず」なアイデアが出た時のみちょいと反論するぐらいでして。当茶荘に足をお運びいただいた方はお気づきだと思いますが、ベタな「中国っぽさ」や「台湾の茶藝館のような」ステレオタイプなイメージを出来るだけ排除しています。とはいえあまり和風だったり洋風だとそれはそれで問題アリなので、○○風、という固定されたイメージを抱かせる事が無いようには注意しているつもりです。
店主、番頭ともにどこか他の店で修行していました、とかここが5店舗目です、という事がないです。ことお店の運営に関してはズブの素人なのでまだまだ接客も店の維持管理も行き届かない面が多いのです。 でもそんなんグチってても一日二日で上達するものでもないので、今日も反省と精進を繰り返すのみ、でございます。
「べからず」についてはまた後日。