おはようございます。小梅です。
台風9号と地震。日本でも自然災害が深刻な被害をもたらせました。被災された方、地域の一日も早い復興をお祈りしています。
台湾では台風8号がもたらした豪雨の被害が大変深刻です。 日本のニュースではあまり大きく焙じられませんが、世界中でこの台風の被害についてのニュースは大きく報じられているようです。
特に被害が大きいのが南部、高雄縣と嘉義縣の山間部です。高雄というと、お友達がたくさん住んでいる高雄市を思い浮かべてしまうのですが、実は高雄市は高雄縣の中では南西の端っこに位置していて、地図で見る高雄縣はそこから右上に向かって大きく広がっていて、右上の端っこが中央山脈、台湾最高峰の玉山近辺で嘉義、南投、花蓮、台東と接しています。被害が大きいのはこの山間部に近い村です。 土石流で村ごと飲み込まれた甲仙郷の小林村は、私が訪れた事がある美濃鎮や旗山鎮からも遠くありません。美濃は客家の生活を残す歴史ある村。お茶を胡麻、木の実、黒砂糖などと一緒に擂って作る「擂茶」でも有名です。 そういえば私たちが訪れた日もびっくりするぐらいの嵐が突然、短時間ですがありました。南国に特有の気象だと説明されましたが、北国育ちの私には怖かったです。
ニュースを見て、すぐに高雄の友達と鹿谷の劉さんに電話をしました。小梅茶荘の凍頂烏龍茶を育ててくれている劉さんの畑と家は南投縣。土石流や土砂災害が報じられている場所からは離れていますが、山間部に位置しています。「こっちはみんな大丈夫。心配しないで」奥さんの元気な声を聞いて安心しましたが、やはりあちこちで道路が土砂に埋まったり崩落して交通が分断されているみたいです。人の無事が一番なのは当たり前ですが、お茶や茶畑の事も心配です。少し状況が落ち着いたらまた電話してその辺の事を聞きたいと思っています。
劉さんご夫婦を始め親しくお話したりお茶を飲んだ方達も勿論ですが、美味しいお茶を作ってくれている数え切れないほどの名も知らぬ良き人たち。皆さんの無事を祈ってやみません。そしてまた冬には美味しい冬茶が、春には美味しい春茶が収穫できますように。凍頂だけでなくすべてのお茶と、それに関わる皆さんに一日も早く安らかな日々が戻りますように。