宜興の楊さんの茶器セットです。いつも専ら茶壺単体なので、こういったセットを楊さんが作っているのは知りませんでした。何しろ番頭は工房にお邪魔した事がないもんで。 茶壺1つと茶杯4客、ともに紫砂です。
かなり大ぶりな茶壺です。彫ってある文字(実はよく読めんかったす)はたぶん『獨釣寒江』ではないかと思います。『孤舟蓑笠翁獨釣寒江』という、唐の詩人柳宗元の江雪の有名な一節です。。。らしいです。この詩は多くの画題になっています。。。そうです。 すんませんねえ、文学的素養ほぼゼロなモンでして。
裏側の画は確かに笠かぶったじいさんが釣りしてます。 舟に乗っているようには見えないんですが、まあそのへんはあまりツッコまないでおきましょ。
『・・・之図』みたいな説明が書いてあるんでしょうか。字が細かくてよくわからんです。小梅さんが戻ったらよくよく聞いてみる事にしましょうか。
むしろツッコミどころはこちらの茶杯のほうです。 枯れた、渋い茶壺の画に対してかなりアンバランスな現代的フォルムです。
じいさんよぉ、釣ろうとしてる魚ってコレか? 何かファンキーなんすけど。 つうか、魚のクセに眉毛ってどういう事よ?くちばしあるしさあ。トリ?ひょっとしてトリなのかお前さん達?
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尾ビレ・・・トリだと思ってみると尾っぽとも見える。。。ううむ、トリなんかなあ。いやいやそれじゃあジイサンの立場が無いし。
まあそうは言っても中々の力作であるし、テーマはともかく茶壺も茶杯もとても良い出来なので、今日からしばらくの間茶荘の一角に『楊さんコーナー』を作ってそこに並べておきます。ダンナさん(李さん)とは作風も異なる楊さんの茶壺、棚に並んでる茶壺のどれがそうかは茶荘にてお確かめ下さい。