こんにちは、小梅です。
今日は緑茶を一種類と紅茶を三種類試飲しました。でもどれももう一つ納得できる味ではありません。疲れているのでしょうか、それとも茶葉に問題があるのでしょうか? 暑さのせいにするのが一番簡単なのでしょうけれど。
お茶が駄目なら茶器。切り替えて午後は茶壺の資料を整理しています。読書が得意ではないので本やパンフレットを見るのはどうしても後回しになってしまいます。お茶の世界と同じように、茶器の世界も奥が深く、私のような経験も知識も足りない未熟者にとっては日々努力するしかありません。
今回、宜興で古い茶壺を二つ手に入れました。骨董を趣味としているのではないので、普段の買い物では買いやすい値段で土も出来も良い物、というのを第一義にしています。ですのでこういった古い茶壺を買う事はまずありません。 こんかいの買い物はあくまで自分の勉強の為、参考資料のつもりで買いました。 古物の目利きではないので、何回も訪問してたくさん話をした信頼のおける人に売っていただきました。 土の善し悪しの基準にしたいので、土を第一に考えて決めましたが、デザインや作りもとても気に入った二つです。
梅の花をあしらったこちらの壺。説明によると文革期、1970−80年代の作品との事です。早期壺、と呼ばれる古壺以降現代以前という時代の作品との事です。
印には「李碧芳製」とあります。李碧芳さんは高級工芸美術師の一人で、たしか有名な朱可心さんのお弟子さんです。たぶん70歳ぐらいだと思います。女の人です。私は本人にはお会いした事がありません。娘さんには一度お目にかかってお話しさせていただきました。
もう一つの茶壺もとても基本に忠実な形をしていて、実に完成度が高いです。
同じく1970-80年代、文革期の作だとの事です。 二つの茶壺ともにとても良い肌と色の土で、しかもよく似た土のように見えたのですが、どちらも気に入ったので買いました。
印は文革期に使われていた「中国宜興」というもの。この時代の茶壺の多くの壺にこの印が彫られています。 買った時に貰った説明では作者は「胡永成」さんとの事。 後で調べたら胡さんは上の方の壺を作った李さんのお弟子さんにあたるようです。 なるほどそれなら土が同じようでも納得ができます。 こちらの胡さんは美術工芸師だそうです。
壺二つのお値段はかなり高かったです。 でも勉強用ですから喜んでお支払いしました。 茶荘の棚に置いてあります。ご覧になりたい方はご来店時にお申し付けください。