番頭です。土曜です。暑いです。
ゆんべは人形町を中心に展開する
明治座グループの浜町亭さん、つう居酒屋にお邪魔。鬼の居ぬ間のなんとやら、ってヤツですね。
滅多にチェーンの居酒屋さんに行かない番頭ですが、ここは安くて美味しいんでけっこう頻繁に出没しとります。
カウンターに腰掛けて、とりあえずの生中をやっつけ始めたところで視界の隅っこのほうに何やら映り込んだ『小梅』の文字。あれれ、とうとう酔っぱらって幻覚見るようになったかな?ってビール一杯目でそんな馬鹿な事があるはずもなく。、もいっぺんあたりをキョロキョロ。
やけに若い和服姿の『小梅さん』。いえいえ、正体は菊川怜さん演じる『小梅』さんですと。へええ。それにしても、よりによって番頭が羽目を外して遊ぶのをこんな所で見張らなくてもよさそうなモンじゃねえか、と思いますよ『小梅』さん。
この『小梅』さん(あーもうややこしいったら)、昨日から明治座さんで始まった
女は遊べ物語(←おっぺすと明治座さんのサイトに行けます)というお芝居のヒロインです。ポスターには「浪費家で遊び好きの妻」とありますが、「強くたくましく可愛らしい」女性、という点では『小梅さん』と共通する部分もあるかもしれません。『小梅さん』は浪費や遊びと真逆のベクトルの持ち主なんですが。
人形町駅の出口にも広告でてます。つうか、よく見ると明治座さんのお芝居のポスターは町中至る所で見る事が出来ます。なのに何で今まで気がつかなかったんでしょ? というより、何でよりによって一杯目の美味しい生中で「これから」って時に目に入ってしまうんでしょうか? 『小梅さん』の見えない力なんすかねえ。ともかく、この『小梅』さんの視線に見つめられ、何か悪さを見つかったガキのような心持ちになってしまい、ゆんべは早々に引き上げました。
原作は一夜官女、という番頭が京大生時代(←例の悲しいウソです)に貪るように読んだ司馬遼太郎さんの作品。読んだ記憶とあらすじはぼんやりと。でもヒロインの名前までは、ねえ。
『小梅』という名前、年代世代によって連想するものはさまざまですが、多いのは八つ墓村の双子のおばあさんの片方、「チクショー!」とか言ってたお笑い芸人さん、甘酸っぱい飴、あたりであまり有り難くないものも少なからず。。。そんな中でこの「女は遊べ物語」の『小梅』さんは、とっても嬉しいっすね。
『小梅』さんと『小梅さん』
人形町に二人の小梅さんがいる、つうのも不思議な縁を感じます。そういや小梅さんの大好きな言葉なんすよねえ、縁って。 お芝居は26日千秋楽まで絶賛上映中!!平日昼の部のチケットはけっこう売り切れてるみたいですんで、観劇をお考えの方はお早めに・・・って嬉しくて思わず頼まれもしない宣伝してみました。
番頭としては軽いストーカー行為の被害にあってるようで背筋がうすら寒いです。以前にも
同じような事がありましてですね、梅雀さん。あれ、ここにも梅の文字が・・・
菊川『小梅』さん、こんど茶荘に遊びにお越しくださいな。話のタネに是非。