明後日(30日/日曜)は午前10時より午後4時ごろまで営業致します。昼過ぎから小梅さんがおんもにお出かけしますので、久し振りに番頭が留守を努めます。「見てるこっちがハラハラするわっ!」という心の叫びを押し殺しながらお茶を飲みたい方、どうぞごゆるりとお越し下さい。
どもっ、番頭でえす。
茶荘にお越しになった方はあるいはお気づきかと思いますが、お客様が試飲されている時の番頭の定位置、もし番頭の目が後ろについてたらこんな光景です。平たく言うと、番頭はこの焙煎籠を背にしてお客様のほうを向いております。焙煎器のお陰で冬はポカポカしてて寒さに弱い番頭には有り難いのですが、一つちょっとした問題が。。。ちょっと焙煎籠の上に吊されているお守りを見ていただきましょうか。
いえいえ、ホコリとかじゃありませんって。ホコリだったら上のほうに積もる筈ですが、これは下のほうから来ているように見えますでしょ?
これ、正体はカフェインです・・・らしいです。小梅さんに確認とったら「珈琲因ですぅ」(それが何か?)とあっさり認めてくれました。
焙煎籠で加熱された茶葉から出たカフェインが浮遊して、それが真上にあるこのお守りにくっついて再結晶化、みたいな事らしいです。へえ、カフェインて熱加えると正体現すんですね。ふだん知識として「お茶には多かれ少なかれカフェインが入っています」という事はもちろん知ってましたが、こうして現物を見る事なんて普通にお茶淹れて飲んでる分にゃあそうそうありませんもの。そりゃびっくりもしまさあね。
これは反対側の窓のところにぶら下がってるもう一つのお守り。見ての通り綺麗なもんです。
ちなみにこのお守り、お茶を固めて作ってあります。
て言うとよく「飲めるんですか?」という返しをいただきますが、飲みません。飲めるかどうかは判りませんが、売るほどお茶があるんで、わざわざそんな縁起が悪くて面倒臭い事をする必要もないからです。
それにしてもですね、よく考えたら目の前に立つ事の多い番頭にも、こんな感じでカフェインがくっついたり、あるいはカフェイン濃度の高い大気(うはは)をけっこう吸い込んでたりするわけですよね。眠気覚ましとか鎮痛効果はありそうですが、あまり体に良さそうに見えないのは番頭だけでしょうか?
あ、普通に茶荘で座ってお茶飲んだり茶器の棚眺めたりするぶんには影響ないと思いますんで、その点はご心配なく。
ま、こんだけカフェインがくっついてるという事は、火入れした肝心の茶葉からは少しカフェインが抜けてるという事でもありますわな。 「焙煎強い茶葉のほうがカフェインは少ない」というのも頷けます。