番頭です。ふぅ。
有り難い事に昨日は朝から晩まで千客万来、お陰様でとても良い一日になりました。 ただ、ほとんどの時間茶荘に出っぱなしでしたんで、ブログ書く時間がとうとうありませんでした。何しろ洗い物もままならない状態でしたんで。
一昨日、昨日、今日と武夷山は三日続きの雨だそうです。報告する小梅さんの声も湿りがちです。現在、主力組のお茶は順調に工程をこなし、焙煎待ちまでたどりついています。もう一歩、という所なのですが、この三日間は雨の為焙煎は見送りになってます。
室内で茶葉を炭で焙煎するんだから雨は関係なかろう、とも思ったのですが、作業環境がこんななので、屋内とはいえ外の天気や温湿度に左右されます。
普通はこの焙煎に関してはプロの茶農さんにお任せです。ましてや祝先生は炭焙のエキスパートなので、任せておいてもそれぞれの茶葉の特性に合わせた仕上げをしてくれます。
じゃあ小梅さん、もうやる事ないんじゃね?と思いますでしょ。 ところが小梅さんのお茶=小梅茶荘のお茶は焙煎に立ち会って刻一刻と変化する茶葉の仕上がりを、小梅さんが逐一チェックして「ここまで」を決めてます。
それは何も祝先生を軽んじているワケではなく、茶葉の特性を祝先生と一緒に確認出来、なおかつ日本人の味覚の傾向であるとか、お店のお客様の好みとかを同時に判断できるのが小梅さんだからです。 場合によっては、祝先生が「いや、これもうちょっと火を入れようよ」と言うのに対し、小梅さんが「ここで止めてください」とストップをかける事も勿論あります。
なので本人立ち会い必須な焙煎という大切な工程。雨で三日延期という事は小梅さんの帰国も三日延びる、という事ですね。 ま、お天道さんとケンカしてもしょうがないですからねえ。
経験もロクにない小娘(小梅さんの事です)があれこれ焙煎の事で指図。ベテラン茶農の祝先生、不快に感じても不思議ではないんすが、怒りも呆れもせず付き合ってくれているようです。この二人のおかしな師弟関係みたいな絆はいつ見ても面白いです。
美味しい岩茶、小梅茶荘の岩茶というのはこうやって作られてます。端で見てるとすごい馬鹿げた手間と時間のかけ方だと思います。
本日は5時閉店でございます。悪しからずご了承下さいまし。