番頭でぇす。
午前中がのんびりだった分、1時過ぎから忙しくなるとふんで、早めに今日の分を書いてます。
「毎日よく続きますね」褒め言葉ととれば過分な、でもたぶんちょっと呆れてるんだろうな、というお言葉をいただきます。もう3年も続いてるんですよ、こんなブログが。
3年前の今頃は、ちょうどヒマさえあればあっちこっちに出かけていっては、町を見たり、色んなお店に入ったり、人の流れをぼーっと見ていたりしてました。「加須でうどん食べて、行田でフライとやらを食べに行きましょう」なんて下らない事まで含め。
中々頭の中の整理がつかず、まずどこから手を付けていいものか五里霧中だったある日、小梅さんに冗談まじりに言ってみました。「とりあえず、そこいらの公園のベンチかなんかで開店しちゃいましょか?」
何事につけ「とりあえずやってみる」派の小梅さん、早速必要なものをリストアップして開店準備を始めちまいました。場所は川っぺりの都立公園、うまい具合にバーベキュー広場があってテーブルとベンチには事欠きません。
サーモスのポット、茶道具一式をおっきなバスケットに入れたもの。 これだけを自転車の荷台に乗っけて夕暮れの中、二人で自転車を引いて夕暮れの公園へ。。。 小津映画のようと書くとカッコいいですが、どうみても昭和枯れすすきな風景です。
二日やっただけで心が折れた番頭のケツをソフトに引っぱたきながら、小梅さんの小梅茶荘プロジェクトは止まりませんでした。北の丸公園、日比谷公園、代々木公園… もうやめましょうよ、と泣く番頭に対して、「どうせ家にいても飲むお茶なんだから、外で飲んだほうが楽しいです。良い練習にもなるし、未来のお客様がいっぱい…」
早いところ場所選んで物件探さないと、このまま公園茶荘を続けるのだけはごめんだ!…焦った番頭はロケハンと工程表の練り直しを一所懸命にやりました。そうじゃないと小梅さんはどんどん公園巡りを続けていくので。
まあ、お陰様でそれからほどなく、小梅さんが人形町に出会い、この場所に出会いました。場所と日程が決まった事で小梅さんは色々と日々多忙になり、公園茶荘も行く時間がなくなりました。
お店の事で何か大変な事や、トラブルがあるたびに番頭は公園で小梅さんと二人、ヤブ蚊と格闘したりお巡りさんに怒られたりしながらお茶を飲んでいた3年前を思い出します。
「今は屋根があるだけ幸せ」 そう思います。