呆然・・・
そっち行ってもスライム一匹出やしませんぜ、お兄さんがた。
小梅さんがおとついの晩遅くに帰りました。何か一つ、大きな箱とともに。
で、この箱つうのがおっきいだけじゃなくて、とてつもなく重かったです。不審に思い、翌朝こっそりその大きなつづらを開けてみたんです。中から妖怪やら蠍…これだと舌切り雀の欲張りじいさんですが、中から出てきたのはコレ。パーツとしてついているドレンチューブ、これはもう間違いなく茶盤です。それもかなり大きな。
茶荘の試飲テーブル(本当は茶座、って呼ぶらしいです)には開店前から小梅さんが使い続けている茶盤がっずーっと鎮座してきましたが、開店二年半にしてひとまず選手交代のようです。
それにしてもデカイ、そして重いす。
重さはともかく、この大きさは蓮舫さんに「必要ですか?」と追求されそうです。
必要なんですよ、蓮舫さん。
普通にお客様にお茶をお試しいただくだけなら今までの茶盤でやりくり出来るんですが、小梅さんが日々行う「養壺」と「評茶」はどうしても広いスペースがないとはかどりません。加えて、評茶の時にはいつも以上に「飲まないお茶」が発生しますので、養壺が一緒に出来るとそのお茶が有効に使えてとても好都合なんです。
見ていただいている通り、こんな感じにいっぺんに両方出来ると、今までの約半分(当社比)の時間でこの日々の作業ができてしまいます。
本当言うと、ドレンチューブで排水して下においたバケツに…という茶盤が番頭は何か好きではないです。でも、養壺の時のようにかなり沢山のお茶を流す時にはこちらのほうがはるかに便利です。養壺の時、小梅さんがしょっちゅう茶盤の受け皿をタプンタプンさせながら流しに持って行くのをハラハラしながら見た事があるお客様もいらっしゃると思います。アレが省けるのはかなりのアドバンテージです。
そういう事でございまして、テーブルの上が様変わりしてますんで、びっくりなさらぬ様。
・・・20キロ近くあるんすよ、この茶盤。よくまあこんなん持って帰るよなあ、小梅さん。