「台湾中部で地震」の一報。
地震の規模によっては現地の緊急の通信の邪魔になってしまうので、すぐに電話したいのをちょっと我慢して、発生後約2時間経ってから凍頂の劉さんに電話しました。。。って言っても番頭は言葉がアレなんで小梅さんが、です。
モニターのスピーカーから聞こえてくる劉さんの奥さんの元気な声にほっとしました。気を揉む番頭を尻目に、おばさん二人(あっ)は何やらすごい勢いで話し込んでました。ようやく終わってから小梅さんに要約してもらったところ。。。
1)久し振りに大きめな揺れだったんでびっくりした
2)マグニチュードは6.1、10数年前の地震(後述)の時はいきなりの縦揺れがドーンと来たけど、今日のは幅の大きな横揺れ、でも揺れている時間は短かった。
3)鹿谷周辺で知るかぎり家屋の倒壊等は無さそう。 との事。
「10数年前の大きな地震」とは1999年9月21日に発生した、南投県集集鎮を震源とする、いわゆる「921大地震」の事です。この時は震源地は鹿谷郷(凍頂烏龍茶の産地で、劉さん夫婦の家も茶畑もここです)に近かった為、甚大で深刻な被害がありました。古い家屋等はこの時の地震で倒壊した為、現在は耐震対策はそのぶん進んでいます。
番頭が小梅さんのお供で初めて鹿谷を訪れた2007年時点でも、まだ921の爪痕を至る所で見る事が出来ました。 地震の当時、台湾南部の高雄とか台南に物作りをお願いしていた番頭(当時は番頭ではありませんでしたが)は、この時ズタズタになったインフラの影響で納期が遅れに遅れた苦い記憶があります。もっとも、当時の台湾は地震があろうがなかろうが納期は常態的に守ってくれませんでしたけど。
ともあれ、無事で何よりです。今回の震源は南投県仁愛郷あたりとの事です。凍頂の鹿谷郷から北東の方向、紅茶で有名な魚池郷を越えた先のほうです。その先に行くと高山茶でお馴染み梨山方面。標高の高い地域だと記憶しています。
詳報がまだ入ってこないのですが、怪我をされた方が少なくとも20名はいらっしゃるようです。出来るだけ軽微な被害でありますよう、お祈り申し上げます。
長電話の後半はほとんど春茶情報でした。
天気、畑、茶葉の育ち具合。茶摘みのスケジュールなどあれやこれや。このへんの事についてはまた後日。標高の低い、いわゆる平場のお茶は金萱種あたりからぼつぼつ摘み始めてるみたいです。