番頭でございますです。朝から蒸しますなあ。
今日は売り切れてしまった茶壺の画像。
そんな事して何になるんだ?と。いえいえ、一点物といっても、存命で現役の作陶家さんが現存する土で作っているので、リクエストの多い茶壺はまた注文出来ますんで。
最初の一点は売り切れ立て(そんな言葉はないけど)の茶壺。
楊琴さんの金鐘壺。 明るい朱泥を使った約160mlの「ちょうどいい」サイズの茶壺です。典型的な金鐘壺に較べ、少し横幅をゆったり持たせる事で使い勝手をよくしてあります。可愛らしくて実用的な佳作です。
こちらは周珂迎さんの高権壺。老段泥を使ったおおぶりな茶壺です。宜興茶壺っぽくないというか、プロダクトデザインですぅ、という感じの機能性の高そうな茶壺ですが、これも持っていたいというより使ってみたくなる茶壺です…でした。いえ、何しろあっという間にいなくなってしまったもんでどうしても過去形になってしまうんですね。
もう一つ。こちらも楊さんの手によるものです。
しっとりとした紫泥、280mlの大ぶりな子冶石雹壺です。こちらはお客様からのご注文の品ですので茶荘の棚に並ぶ事なくご依頼主のもとへ。 蓋のぐるりの部分がボディと同じ角度に傾斜がつけてあって、このあたりも楊さんがしっかり手間かけてるな、というのが判って面白いです。育ったら肌合いが綺麗だろうなあ、などと。これは番頭も是非もう一つ作ってもらいたい茶壺の一つです。
一点物、といってもよほどの事が無い限り、理論上は「これが最後」という事ではないです。とは言うものの、新たに注文して作ってもらおうと思うと納期とロット、そしてお値段の問題がアタマを悩ませます。「需要と供給」のアレですね。 んで、「一点物」に限って早々に売れてしまうのです。不思議な事に。
茶荘の棚の茶壺も一点物が少なからずございます。目を付けている茶壺がございましたらお早めに、なんてえ露骨なセールストークで本日はここまで。
暑い一日、水分補給はしっかりと。 良い連休最終日をお過ごし下さいまし。