明日(11日/祝日)は10時から4時まで営業いたします。 ハタ日っ! そういや「旗日」って最近見聞きしない言葉っすね。
以下、ずらっと評茶の光景をば。小梅さんが茶荘でやっているもの、台湾は鹿谷の劉さんのところ、武夷山で、広州で…あっちこっち、小梅さんの行く先にワンセットのように評茶がついて回ります。といっても小梅さんが来たから特別に…というワケではなく、評茶をする人々は日課のように評茶をします。
評茶というのは要するに試飲で、味や香りを確認する作業です。一種類の茶葉だけの場合ももちろんありますが、こうして数種類のお茶をずらっと並べて一度に飲み比べる事で、それぞれのお茶の特徴(長所であったり短所であったり)をクリアにあぶり出す事が出来ます。
複数を比較する場合は特に、それぞれのお茶の茶葉の量、お湯の量、時間等々の条件を統一する必要があります。同じ茶器を必要なセット数で準備したほうが何かと楽です。このあたりは化学の実験を思い浮かべていただければ。
一番シンプルでかつフォーマルなのは鑑定杯一式を使う方法ですが、鑑定杯セットはどこででも簡単に手に入る、つうシロモノでもないですし、評茶以外の用途という汎用性の面で少し難があります。
(茶葉を入れてお茶を作るもの)+(お茶を出すもの)というセットが同じもで複数用意出来れば、例えば百均にあるもので揃えても無印で探してもいいとは思いますが、お薦めは(蓋碗)+(茶海)です。日常楽しむお茶の時間に一揃えでも二揃えでも勿論使い勝手も良いですし、お客様にお茶をお出しする時でも十分にお使いいただけますし。。。というか、それが本来の用途ではありますんで。
無地の蓋碗と茶海の揃えを5セット並べるとこんな感じに。これで5種類のお茶がいっぺんに評茶できます。蓋碗なんで慣れるまではちょっとだけアチチに耐える気合いは必要にはなりますが。なあに、慣れればどうってこと無いです。
シンプルな白無地なのは、こうした評茶に気軽にお使いいただける茶器を、と小梅さんが用途を考慮して探してきたからです。蓋碗も茶海も一つ1,300円とお値段もお安くおさえてますので、写真の5セットでも合計13,000円と「手が出る」価格になっております。 このサイズの蓋碗でしたら評茶に使う茶葉は3グラムでじゅうぶん。なので評茶の際の茶葉の節約にもなります。けっこうな種類のお茶を評茶する時はどのみち一つ一つにそんなに煎を重ねられませんので、このくらいの大きさが評茶向きだと思います。
白単色で、絵柄も装飾も無いとてもシンプルな茶器ですが、そのぶん根気と集中力に問題のある番頭でもお茶や茶葉に意識が集中出来ます。色んなお茶を飲み比べしてみたい時、何だかよくわからないお茶を淹れるのにお気に入りの茶器を使うのはちょっと…という時。手頃な蓋碗や茶海は数セット持ってても損は無いと思います。