プーアールの熟茶です。
「醇普」、というのが商品名なのか、それとも勐(孟に力)海陳韵かというのが迷う所ですが、たぶんどっちでも無さそうなので面倒臭くない「醇普」を採用しました。 芳醇の醇に普洱の普、なので日本語読みだと『じゅんふ』になるんすかね。何か覚えにくそうなので『とんぷー』と呼ぶ事にしました。何かマヌケな名前ですが親しみやすいかな、と。
2013年のお茶です。同じ醇普の2014年のものを去年2.3枚買って飲んでみて美味しかったのですが、去年は値段が合わず泣く泣く見送りました。今年は2013年の出物がお安くなったところを運良く手に入れる事ができました。やっぱり小梅さんはお茶の旅に出ないといけないんだな、と実感できるのはこういう出会いがあるからです。
しっかりと詰まった餅茶。ここのメーカーさんのお茶は品質が安定しているので小梅さんも昆明の楊さんもお気に入りです。生茶餅と違って熟餅茶は見た目から茶葉のルーツというか、素質みたいなものが判りにくいです。生茶なら判るのかよ!とかそこいらあたりはツッコまないように。
茶葉から判りにくい分、親切な事に中に茶葉のルーツが書いてあります。トレーサビリティ、なんかとはちょっと違うと思いますが、この餅茶の茶葉が「布朗山」という、江南六大茶山の一つでもある名産地の出らしい、という事は判ります。
「醇普」の名の通り、雑味が無くふくよかな熟茶です。2011年の歴程と較べると、甘みが強くてさっぱりとした歴程に対し、醇普は味わいの広がり方がゆっくりで持続性が高いように感じられます。味の指向性がよりシャープな歴程、広範囲な醇普、といった感じでしょうか。 とはいえ、こってりとした濃厚なお茶ではないのでゴクゴクと普段遣いにお飲みいただくのに最適なお茶です。
最初に書いたほうが良い「一番のウリ」はそのお値段。
一枚約357gで4,320円。50g=650円、100g=1,250円。
プーアール熟茶は中国茶好きの方だけでなく、ご近所さんが100gの袋を定期的に買っていかれたりする、普段遣い率の高いお茶です。古樹の年数の経ったもの…というのは勿論美味しいしそれだけの違いはありますが、今回小梅さんがこの醇普を探してきた理由は「飲みやすい熟茶をいっぱい飲んで欲しい」という一点です。このぐらいのお値段でもうちょっと発酵の香りが残っていたり渋みがあったり…という「クセのある」熟茶は探せば探せますが、こんだけ飲みやすくかつしっかり味わえてこのお値段、という熟茶はそうそう見つかるもんではないかな、と思います。
こればっか売れちゃうと帳場を預かる番頭としては笑えない事態にはなりますが。
餅茶を自分で崩す、というのも慣れると案外簡単です。いっぱい飲む、という方の「初めての餅茶」としてもお値頃でしかも万人受けする優秀なお茶ですんで、ぜひ一枚買いもトライしてみてください。勿論50g, 100g袋もご用意してございますのでまずはお気軽にお試し下さいませ。
本日は土曜日。小梅茶荘絶賛営業ちうでっす。