「小さいお杯だとかえって何杯も飲めるのでお腹がいっぱい」「お茶会に参加する時ってどのくらい飲んでるんでしょうか」 よくお尋ねがあります。 あ、番頭ですハッピーマンデーっす。
確かに、ペットボトルやマグカップで飲むお茶と違い、茶杯で飲むお茶は目視で量がわかりにくいですね。日本酒のお猪口も同じで、差しつ差されつしてるうちにお銚子が並び、気がつけばほろ酔いはとうに通り越したくらいに飲んでしまうみたいですね…他人事みたく書いてますけど。
で、今日は茶杯にどんくらいお茶が入っているか、について再確認です。
小梅茶荘で試飲に使っている茶杯2種です。 左が熱いお茶用、右が水出しの冷たいお茶用です。厳密にわけているわけではありませんが、熱いお茶は空気と一緒に啜り込めるように口が薄く広がったもの。空気と混合する事で湯温を冷まし、かつ香りがより利きやすいのが左側、一気に喉に放り込むように飲めて喉越しが楽しめるのが右側、と考えています。
今回調べるのはお茶の量ですので、すりきり一杯まで注がずに実際にお茶を入れる時にはこんぐらい、つうリアルな量=八分目くらいで測定します。本来茶壺や蓋碗などの「容積」を測る時には満水まで入れますんで、そのあたりはご注意を。今回は↑の画像くらいの量です。
左(温)が約30ml、右(冷)は約35mlです。5mlくらいは注ぐ時のちょっとした加減で変わりますんで、より正確を期してそれぞれ5杯(5回)注いだ合計を5で割って一杯あたりの平均値を出しました。
30〜35mlという量が多いか少ないかは感じ方でだいぶ違うと思います。 試飲テーブルで1種類のお茶を試飲する時に飲む量はけっこうなもんになると思います。特に小梅さんはわんこそば状態でお茶をお入れするんで多分8杯以上…計算上はそれでも250mlくらい、ロングのペットボトル半分くらいですね。
お茶会はテーマや規模などにもよりますね。 一席30分でしたら10杯内外でしょうか。番頭は籠城が主たる業務なのでお茶会事情には明るくないので、どなたかご存じの方ご教示下され。
もちろん、茶杯もさまざま。大きさも形も多種多様です。 茶杯以外のマグカップやお寿司屋さんのくらい大きな湯呑み、タンブラーまでも含めると容量の幅はかなり広くなります。背の高さ、形、厚みなどでも入る量が見た目と異なる場合もあります。
左端ののっぽさん(①)から右端のおままごとのような可愛いもの(⑤)まで順に、
①105ml ②30ml ③40ml ④33ml ⑤18ml くらい。同じく5杯(5回)の合計を5で割って出しました。
見た目や投影面積と実測の容量が必ずしも一致しない所がなかなか面白いです。
中国茶の茶杯というのは30-50mlくらいのものが多い、とお考え下さい。
茶杯選びだけではなく、茶海や茶壺、蓋碗などを選ぶ際の参考にもなると思います。ご愛用の茶杯がありましたら一度測っておくのもいいかもしれません。
計量カップが無くても、350ml,500mlのペットボトルがあれば測れます。350mlペットに入れた水を茶杯に8分目に注ぎ、12杯とれたら茶杯は約30ml、8杯ぶんなら約45ml,てな具合に。けっこう簡単っすよ。