ふわ〜い、番頭でえす。お陰様で3,4,5日と三日間繁盛しとります。迂闊にも気がつかなかったのですが、金曜を休みにして4連休、って方も多かったようで、近くはお向かいのマンションから遠くは北海道、宮崎まで全国津津浦々のお客様にお越しいただきました。
連日の繁盛、って事があんまり無いもんでちょっと体がびっくりしております。なもんで開店準備の前にまずはお茶飲んでしばしのんびり。
今朝は凍頂茶枝。 凍頂烏龍茶の枝と葉っぱの切れ端からなるまかないのお茶です。鹿谷の劉さんに頼んでとっておいてもらうお茶で、毎冬小梅さんがお邪魔するたびに分けて貰ってくる番頭の私物です。
そんなお茶なので手間暇かけずにチャチャっと淹れます。もう10年くらい帳場で使ってるマイマグカップとガラスマグの中子(茶こしになってます)とフタの3点セット。フタは茶荷の役割と茶こし置きの役割もしてくれます。
なにぶん頭がまだ起きてないもんでカップの予熱等のルーティンをゴソっと飛ばしてしまいました。ま、飲むのは自分ですんで。枝と切れっ端なんで0煎目の蒸らしも無しで。要はお湯を注ぐだけです。
フタして待つ事しばし。茶枝の良いところは時間が短ければ薄め、長けりゃ濃い目に出るだけという点です。いい加減な時間で出しても美味しく飲めるのはありがたいです。
出来上がり。
茶枝にしては焙煎がそこまで強くないのと、切れっ端といえ葉もけっこう入っているのでしっかりとお茶らしい味わいが楽しめます。しっかり発酵してあるので枝由来の渋みや雑味も感じられません。風味を楽しむというよりは香ばしさと甘みを楽しみつつゴクゴク飲むお茶です。ああ美味しい。
劉さんの茶枝はお茶摘みの時にも活躍します。奥さんがおっきなヤカンいっぱいに作っては摘み子さん持参のボトルに入れていきます。これを腰からぶら下げて茶摘みの途中途中で水分補給する、というのが体力勝負な茶摘みには欠かせません。 なるほどこの香ばしさと甘み、そしてすっきりとした後味はそんな時にぴったりです。
昨日までの三日間が忙しかったので、今日も忙しくなる事は想定されます。紫紅袍だの金観音だの熟茶だのといったレギュラーなお茶はこの後試飲でお客様に出す事は十分考えられるので、今朝は「非売品」である茶枝で一服、二服。飲み疲れしないし、変な言い方ですが一所懸命に飲まなくてもいいお茶なのでこんな朝にはぴったりです。
マグカップでたっぷり4杯。最後の一杯を帳場の机に置いたところで本日は時間切れ。棚に茶器並べて開店準備です。 こうして見ると枝だらけに見えますが、番頭は個人的にはもうちょい枝の割合が多い…というかほとんど枝ほんのちょっと切れっぱし、くらいが一番好きです。
茶枝、番頭の私物ですがお試しいただける分くらいはまだ残ってございますんで、小梅さんの留守中にでもお淹れしますね。
今日はのんびり♪