明日(18日/土曜)は10時から6時まで、明後日(19日/日曜)は10時から4時まで営業いたします。TGIF!!バントーでっす。
時々金曜日になると冒頭でアホのように叫ぶこの「TGIF」て何?というお問い合わせをいただきましたんでまずはかいつまんで。「
Thank
God
It's
Friday!!」=『金曜日おめでとう!」的な挨拶です。今はどうかわかんないすけど、昔番頭が工場で働いてた頃は毎週金曜日がペイデイ…要するに週払いだったんすね。他の工員さんは銀行振込になってたみたいですが、番頭はガチで毎週金曜に会社振り出しの小切手でもらってました。ま、給料貰えるつうのと、今日一日頑張れば二日間のお休みだぜ!って両方の意味で「神さまありがとー!」なのが金曜日だったんで、今でも慣用句として残ってるんすね。以上いきなりの蛇足でした。
茶荘の近くの沈丁花。去年はこの時期まだ蕾だったんですが、今年は大分花が開いて、あたりに佳い香りを振りまいています。 キンモクセイの香りとはまた違って、どこか落ち着いた、何か懐かしさと一緒に身体に入ってくる香りです。2月23日の誕生花、だそうです。
沈丁花、といえば白瑞香。という事で条件反射的に今朝は岩茶の白瑞香を淹れました。
白瑞香、というのはもともと植物の名前で、ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属に分類されます。要するにほぼ日本のジンチョウゲのかなり近い親戚ですね。同じくもうちょっとだけ遠い親戚にジンチョウゲ科ジンコウ属の「沈香
があります。
岩茶の白瑞香はジンチョウゲの花そのものというより、むしろ沈香や白檀のような香木系の落ち着いた香りが持ち味です。 金牡丹や金観音のようなドヤ感の強い香りではなく、しっかりと主張しながらもどこか控え目さもある香りです。うっとりするというより、アルファ派が出まくるような、そんな香りです。
香りに特徴のあるお茶なので茶海を二つ用意します。台湾茶藝の茶杯と聞香杯のような使い方ですね。一つは香りを楽しむ為のものです。 香り系のお茶なので湯温は出来るだけ高く。香りだけを楽しむのであれば磁器の蓋碗を使ったほうが良いのかもしれませんが、柔らかい味わいも楽しみたいので紫砂の茶壺で。
茶海から茶海へ。空けたほうの茶海の底に残った香りをまずはクンカクンカと楽しみます。焙煎が強くないのでこってりとした焙煎由来のカラメル香はあまり強くありません。明るい陽射しというより、ほのくらいお寺の本堂にいるようなイメージの香りです。
うめえ。
味わいは淡にして麗。歴とした岩茶でありながらどこか「和」のイメージのある味わいです。和三盆を使った上品な和菓子みたいな風味に近いのかな、と番頭は思います。甘いモン苦手なんで偉そうな事言えないっすけど。普段使いに毎日飲むお茶としてはちょっと香りが勝ちすぎているようにも思えますが、不思議と今日みたいな朝には飲みたくなるお茶の一つです。
茶荘の紅梅も小さな花が咲きました。春遠からじ。
22日はネコの日ですぜ、お忘れなく。