小梅さんのお茶の旅が始まります。
あれよあれよとビザが下り、すんなりとチケットも取れたので善は急げ。その分ケツに火が着いたようにやる事満載。
今朝も早よから宿題の試飲の続きです。
今朝は生茶が2種類。どちらも今年の春摘み、まだ餅茶になっていない出来たてのサンプルです。
左が孟宋(勐宋)、右が布朗。産地もいわばお隣同士のご近所さん。そんなんで違いが出るのかどうか、理屈は後回しでまず飲んでみます。以下、画像左が孟宋、右が布朗です。
茶葉は孟宋のほうが一回り大きいように見えます。布朗ちょっと細くて短め。樹齢由来なのか摘んだ時期が微妙に違うのかは飲みながら考えます。
ガラスの茶壺に3グラム、1分弱で出します。1,2,3煎目、以降時間を延ばしながら4,5,6煎目、7,8,9煎目と各3煎を合わせて飲みます。三合一ってヤツです。
出来たてなので当たり前ですがどちらの茶水も赤みがほぼ無い綺麗な黄金色です。
右の布朗はレモンのような柑橘の酸っぱさ。違いをうまく言えないけど酸味ではなく「酸っぱさ」を感じます。
布朗山の生茶らしいピリピリとシャープな刺激。むき出しのアミノ酸が背中のうぶ毛を逆立てます。その分甘みはそれほど際立ちません。それでもまあまあ美味しく飲めるのは番頭が苦手を克服したつうのもありますが、早春摘みの若い葉を使ってるからが大きいです。
左の孟宋は枇杷の実のようなちょっとだけ収斂性のあるフルーティさです。渋みを少し感じますが、なにより味がふんわりと膨よかです。勐海茶区のお茶としては刺激が強すぎないやさしさを感じます。甘みの戻りが早く、そして強いです。
易武のお茶にも少し似てる印象があります。両者の並びではこちらのほうがやや樹齢がいってるんではないかと思います。
2セット目。
孟宋は出汁っぽさを舌に感じました。塩味というほどではないのですが、ちょっとだけお吸い物っぽさがあります。
布朗はハーブのような味わいと香りが口中と鼻腔で感じられます。出汁vsハーブ、強いて言えばですが。
3セット飲んで葉底を出しました。
孟宋のほうが一回り大きく、厚いです。布朗は若々しい印象。どちらかというと孟宋の葉はベルベットのような触感、布朗はややザラっと毛羽を感じました。ほんのわずかですが。
試飲終了。
隣の芝生…じゃありませんが、どちらもそれぞれ異なる持ち味があって甲乙付けがたいです。包丁で言えば出刃と刺身みたいな感じとでも言いましょうか。
肝心なお値段がまだ出てこないんで余計に決めかねますが、どっちも年を経て美味しく育っていく素質は十分あります。もちろん今飲んでも美味しいですし。ああ、予算が無限にあればなあ。
来週以降の営業につきましては明日ご案内いたします。
案内つうか、お詫びとご相談になっちゃうんですが。(予防線)