今日のお茶は武夷岩茶の「黄観音」です。古くからある品種ではありませんが今の武夷山では非常によく作られている種類の葉です。「105(ヨーリンウー)」と呼ばれ、肉桂や水仙にせまる勢いでメジャーになっています。
今年摘みたての選別前の葉を譲ってもらい自分で美味しいところだけを選り分けました。残りの葉は料理に使ったり冷たくしてゴクゴク飲む用に使っています。
黄観音の特徴はなんといってもまず香りです。金木犀のような甘い花の匂いが強く、それが長く余韻となって楽しめます。肉桂や大紅袍といった品種の香りがカラメル(砂糖の焦げた匂い)に例えられるのに対し、こちらは可憐な花といった香りです。
味はすっきり目です。野趣溢れるというより洗練された喉ごしの良さがあります。台湾烏龍茶に似た飲みやすさが人気の秘密かもしれません。
暑い日の昼下がりは軽めのお茶が疲れないですね。