武夷山から帰りました。
日中暑く朝夕冷え込む山の気候にやられて風邪を引きましたが、親しくしていただいている友人達やお茶のお師匠さん達といっぱいお茶を飲み、いっぱい笑ってきました。
収穫のシーズンはとうに終わった後でしたが祝先生の畑を始め、正岩茶の畑をあちこち訪ね歩きました。美味しい正岩茶の採れる場所はやはり険しい山裾が多く、「昔はどうやって摘んだお茶を下ろしたんだろう?」と不思議になるような場所ばかりです。
それ以外は朝から晩までず〜っとお茶を飲んでいました。映画「闘茶」ではないですが、ちゃんとした評茶(利き茶のようなものですね)から気楽なお茶まで、とにかくここの人たちは座ればすぐにお茶を淹れ始めます。飲んでいるうちに近所の人や全く誰も知らない通りがかりの人まで、座って飲んで話して帰って行く、という感じです。
評茶は厳しいです。かなり濃いめに淹れて飲むので飲み込んでいると一時間ほどで気持ち悪くなります。下にバケツを置いて味わったら吐き出します。このへんも日本酒の利き酒に似ていますね。同じ種類(肉桂なら肉桂だけ)で4〜5種類を飲み比べます。不思議な事に飲んでいるとだんだんとそれぞれの個性が主張し始めて違いが感じられるようになります。 みなさんイタズラ好きが多いようで、時々引っかけ問題のようにワナを張ってくるので要注意です。
武夷山のお話、明日からもしばらく続けたいと思います。
・・・今回はかなり疲れました。