景徳鎮は言わずと知れた陶磁器の町です。今でこそそれほどのブランド力も権威もありませんが、磁器といえば景徳鎮、とかつては言われた場所です。
陶器と磁器、という言葉には厳密な定義による境界線が無いそうです。なので画像のような景徳鎮で作られるものは陶磁器と呼ばれます。光沢が合って表面が滑らかで青っぽい彩色がなされているもの、というぼんやりとした定義が私の中での「磁器」です。
中国を差す英単語の「China」はもともとがこの景徳鎮の磁器の事だそうです。景徳鎮が昔、昌江という川の南にあったため「昌南」と呼ばれていて、その発音から「チャイナ」という単語が生まれたのだとか。私はてっきり中国(China)で作られた磁器だから
チャイナ、と呼ばれるようになったのだと思いこんでいました。逆だったんですね。
それほど有名で歴史のある景徳鎮の磁器ですが、近年ではあまり評判が良くありません。長年続いた粗製濫造や贋物によって評判を落としたという面もあるでしょう。また、宜興と同様に国策による窯の国営化と作家の個性を許さない集団制作が景徳鎮の磁器をつまらないものにしてしまったという面もあると思います。他の国や他の地域で優秀な窯元さん達が個性的な作品を出すのに完全に置いてきぼりを食ってしまった景徳鎮。何とか追いついてもらいたいです。
私は黄山にも立ち寄ったので今回は列車の旅でしたが、景徳鎮へは上海から飛行機で一時間半ぐらいで行く事ができます。(他、いくつかの大都市から直行便があります)折角良いアクセスと名産品があるのだから、もう少し観光誘致にも力を入れればいいのに。勿体ないです。