人形町から神田に向かってぶらぶらと散歩してる時に見つけたビルです。とても重厚で堂々とした造りで、最近できた「なんちゃってレトロ」とは明らかに違います。どのぐらい古いビルなのかは判りませんが。歴史を感じる、それでいて古びた感じのしない綺麗なビルです。
背の高い、重そうな扉のあるビルの正面には「ハリオグラス株式会社」という名前が。どこかで聞いた名前だけど・・・しばらく記憶の糸をたぐってようやく思い出しました。
私も自宅で愛用している耐熱ガラスの急須「茶々急須」がハリオさんの製品です。耐熱なので安心して熱湯を使える上に、茶水の色を見るのにはもってこいの透明度の高い
ガラス製なので中国茶にも日本茶にも重宝しています。サイズの違うポットを2ヶずつ持っています。
もう一つ、これもハリオさんのものです。一人用のガラスカップと茶こしのセットになったもの。フタがついていて、グラスから出した茶こしを裏返したフタに置いておけるようにもなっています。中々の優れ物です。こちらは面倒臭がりの番頭さんがよく使っています。
得意分野の一つ、紅茶用のポットです。美味しい紅茶を入れるのに必要な「ジャンピング」(お茶がポットの中で踊る事)がしやすい造りになっています。 食関連の物で言うと、耐熱なのでどれも電子レンジでの加熱にも適しているという点が一番の長所かもしれません。私にとっての一番の利点は「見える」事です。昨年ぐらいから中国茶の世界では台湾の会社が発明した便利なサーバー(お茶が出流れずに何煎も淹れられるもの)が大流行です。試飲や生産現場でのティイスティングに威力を発揮しています。でも見た目の綺麗さと優雅さではやはりハリオさんのものが私は好みです。
耐熱ガラスの総合メーカーさんで、創業80年を超える老舗でもあるそうです。自動車用、工業用、医療用と様々な分野で耐熱ガラスの技術を提供しているとか。
「この建造物は貴重な国民的財産です」
道理で立派な筈です。でも、文化財の中で仕事するのって何だか息が詰まりそうな気もします。