「家に中国のお茶があるんです。
ずっと前におみやげにいただいた物なんですけど、飲み方も判らないし、どんなお茶なのかも。まだ賞味期限が残ってるかも判らないからもったいないけど飲めなくて」
お店に来られた方からよくこんな話を伺います。かなり頻繁に。
皆さんのお宅はどうですか? こんな感じの缶や、意味のわからない漢字が書かれた袋、ありませんか? 時期も中身も不明のいただき物、あるいは海外旅行で買ったけどそのまま。。。などというお茶が家にある方は、私が思っていたより遙かに多いみたいです。
お茶の種類によっては開封後賞味期限の短いものもあれば、開封してあっても冷暗所に保存されていたものなら年数が経っていても問題無いものもあります。 といっても家にあるのが果たしてどんなお茶なのかお判りにならないとは思います。
お茶をお持ちになってお店にお出で下さい。 その場でお淹れしてどんなお茶なのか、まだ美味しく飲めるのかを試してみましょう。また、どんなお茶かは判っているけど淹れ方がよく判らないという方(使う葉の量、時間、お湯の温度なども含め)も遠慮無くどうぞ。 お持ちのお茶を一緒に淹れてみましょう。それほど難しいものではないですし、格式張った作法も不要ですのでどうぞお気軽に。
私蔵茶、と呼ばれるお茶があります。 生産者、茶屋の主人、アマチュアの愛好家などが「これは私が飲む分」として大事に取ってある茶葉です。 程度の良い茶葉は正しく保存される事で何年も美味しく飲め、多くの場合年月を経る事で美味しさを増します。
皆さんのご自宅で眠っている死蔵茶は、もしかしたら立派な私蔵茶かもしれません。
少なくともじゅうぶん飲めるお茶であれば、美味しく飲んであげて欲しいな、と思います。私がもし茶葉ならきっとそう思います。
美味しいお茶、棚の奥の方で眠っていませんか?