番頭っす。
今更言うまでもない事ではございますが、お茶は茶葉とお湯(あるいは水)から作ります。茶葉も勿論ですが、美味しいお茶を飲むもう一つの要素が水である事は間違いありません。
逆説的に嫌ぁな書き方をすれば「いくら美味しい茶葉でも水が不味きゃ台無し」って事です。ちょっと辛口過ぎるですかね、これじゃあ。
当店ではこんな感じの水を使用しております。天然のミネラルウォーターではなく、科学的に処理された不純物のない水です。柔らかく、どの種類の茶葉にも合うのでこれにしております。なにしろ店前試飲や店内試飲、水出し用にとハンパではない量を使います。 ご家庭でお使いの方もいらっしゃるようですが、ここまで大げさでなくてもじゅうぶんです。家庭用浄水器でも、スーパーに置いてある活水器のお水でも美味しくいただけます。水道水でしたら一晩汲み置きすればカルキが抜けてベターです。
とはいえ、商売ですんで、どんな水がどんな茶葉に合うか、というのは日々機会を見てチョコチョコ実験しております。水出しが美味しいこれからのシーズンには特に加熱しないで美味しい水、ってえのはけっこう重要です。
今日はこの2種類。ランダムに自販機やスーパーで見かけたものをピックアップしています。選別基準は「硬水でないもの」。硬水すべてが合わないという事ではないのですが、ヨーロッパ系硬水は茶葉の良さを出し切れないようです、経験上。
本当に一番美味しいのはその茶葉が育った土地の水を使う事です。岩茶なら武夷山の山水、凍頂烏龍茶なら鹿谷の水、という具合に。 ただ、そりゃあ無理な注文ですね、日本にいる限り。 そんなこんなで今日もテストは続くのでありました。