おはようございます、小梅です。
爽やかな青空とさらっとした気持ちの良い空気の火曜日です。 人間も嬉しいのですが、お茶にとってはもっと嬉しい午前中になりそうです。 発酵と焙煎により、比較的環境の変化にも強い岩茶でも、やはり湿度や極端な高低温は苦手です。特に湿気は。
今朝のように条件の整った時には焙煎籠で軽くお茶を煎ります。焙じる、というほどの強さではなく、あくまで「乾かす」「少しだけ青さを抜く」ぐらいですが。これをやる事で一層味も香りも引き立つお茶が何種類かあるので。 様子を見ながら少しずつ、葉が疲れないように休ませながらゆっくりと火を入れていきます。
甘みも香りも申し分ないけれども、少し、ほんの少しだけ青さが気になったまだ新しいお茶。黄観音の葉は暖めるとびっくりするぐらいの芳香を店中の空間にばらまきます。どんな香りかの説明が難しいのですが・・・お昼時から午後の早い時間にご来店いただければ一番判りやすいのですけれど。
暖めている間の温度や時間の管理は前回武夷山でお師匠さんに教えていただきました。この作業をしている間はしょっちゅう気にかけていなければいけないので気が抜けません。少しでも美味しいお茶を飲んでいただきたい。のんびりとした空気と良い香りの流れるお店の片隅に似つかわしくない真剣勝負です。
この作業を始めるとよく暖かさと匂いに引き寄せられて小さなお客さんが来ます。
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追伸です。
昨晩、私の他行中にご来店いただいた皆様には大変失礼致しました。番頭さんが慣れないジャスミン茶の試飲で慌ててしまい、とても不安定なお茶の差し上げ方をしてしまったようで申し訳ありません。