番頭でござんす。
おとついちょこっと書いたジャスミン茶のお話の続きでやんす。葉のアップが↑の画像です。黄色いのがジャスミンの花です。緑色と白いのが蒙山甘露の葉です。葉、というよりは「若芽」ですな。中国語で書くと「芯」の部分。一芯二葉、などという単位で摘まれる事が多い中国茶ですが、このお茶は若い「芯」だけです。日本茶の新茶みたいなモンで、甘みが強いんでしょう、深みはそのぶん少なそうですが。白いモワモワしたのは「白毫」(びゃくごう)と呼ばれる産毛です。白茶の事を白毫茶と呼んだり、台湾の東方美人茶の別名「白毫烏龍茶」なんかにも使われる単語ですが、もともとはお釈迦様のひたいのところの村野武範ふうポッチの事らしいです。縁起が良いつうか、なかなか神々しい名前すね。
淹れるとこんなです。黄色い蕾状のジャスミンは開いて綺麗な白色に。やや沈んだ緑や白い産毛に覆われた若芽は鮮やかな緑へと、お湯を触媒に変化していきます。
うわあ柄にもなくロマンチックな事書いてるけど大丈夫かオイラ?
先にも書いたとおり、番頭めはあまりジャスミン茶が好きではないです。どうもキツイ匂いのついたお湯、てな印象が強かったので。これは番頭があまりちゃんとした中華料理屋さんでご飯を食べた事が無い、という事に由来しておりやす。 ただ、このジャスミン茶は「お茶としても非常に美味しい飲み物」なんです。状態のよい若芽の甘みと、思っていたよりしっかりとした味わいが楽しめて緑茶としてとらえても非常に出来が良いお茶です。香りは着香していないので強いけれどしつこくなく、あくまでジャスミンの香り・・・うう、案の定表現力が底付いたぞ。まあとにかく美味しいです、味も匂いも。
岩茶、凍頂烏龍茶、ジャスミン茶にプーアール。お茶はやっぱ美味しいっすね。勿論日本茶も大好きでやんすが。