番頭でござい。
明後日から小梅さんが訪台するのに合わせて、ちょこちょことこの2週間ほどは台湾茶関係の本を読んどります。 ナナメ読みというかDVDの4倍速のような飛ばし飛ばしの読み方になってしまうのはご愛敬す。何しろお堅い内容な上に読書してる場所が居酒屋のカウンターつう不適切なシチュエーションなもんで。
産地についてとかお茶の見分け方とか、とても参考になるのがこちらの一冊。何しろ当茶荘で扱っている台湾茶はごくごく限られてるので、凍頂以外のお茶についてはまだまだ勉強が足りません。じゃあ凍頂についてはエキスパートなのかよ?と聞かれると後ろ頭を掻いてしまうんですが。この一冊は読みやすくて、やや酔った時でも頭に入ります。何しろちゃんと日本語で書いてある、ってのが嬉しいかぎりです。
こちらは台北の意翔村茶業の陳さんからもらった本人著の一冊す。各章のタイトルの付け方なんかがなかなかキャッチーで、読みやすさと入り込みやすさにかなり気を遣ってるように見受けられます。とはいえ中国語で書いてあるので、ちょくちょく判らない部分があります。
こちらは確か台湾で買った本。「茶風系列」というシリーズになってまして、作者はあの池宗憲さん・・・ごめん実は全然知らない人です。何か名前の雰囲気が「週刊誌にちょっとお色気の入った小説を連載してる人」っぽいと感じてしまうのは番頭だけではありますまい。 この本は淹れ方、保存方法といった実践的な所から歴史や水との相性などというややアカデミックな所までカバーしており、それ故やや全体に浅薄なように見受けられます。池さんも番頭ごときにそんな事言われたくはないだろうなあ。
台湾茶の本だけでもこんな感じですが、茶荘の帳場および自宅には「岩茶」「緑茶」「普洱茶」「宜興紫砂壺」等々、ジャンルごとにそれぞれ数冊の「参考書」があります。そんなに読んでるのか?と聞かれると曖昧な笑みを浮かべるだけなんすけどね。