小梅です。
4時を過ぎて少し曇りがちになりましたが、今日は本当に暖かい一日になりました。店の前の日の当たる場所は4月か5月ぐらいのようでした。
あまりに暖かかったので、眠気覚ましも兼ねて試飲をしました。今日は肉桂2種の飲み比べです。一つはお店に置いてある濃香肉桂。優しい子香ばしさとこってりとした甘さが特徴の、味のしっかりしたお茶です。もう一つは前回中国に行った時に武夷山の茶器のおねえさんから「飲んでみて」といただいた肉桂です。 片方がよく知っている味で、もう一方が飲み慣れない味です。評茶が難しい反面、新鮮で面白いです。両方が初めて飲む味だと基準の置き方が難しいのですが、これなら自分のお茶が基準になるので較べやすいですし。
こちらがいただいた茶葉です。2煎目ではとても強くてはっきりとした香りが立ちました。その後も香りに関してはこちらのほうが主張していたように感じました。 濃くはないのですが、余韻が続く香りです。 反面、甘みや味の奥行きが少し足りず、煎も続かないのかな?という感じです。何故か2煎目では水仙のような酸味を感じましたが、3煎目以降では気になりませんでした。
こちらは店の濃香肉桂です。やや青みがかった葉が見えるのですが、平均した焙煎は「中」ぐらいです。やさしい味と濃い甘みはこちらが勝っていると思いました。香りに関しては「鮮烈な」印象は少なく、むしろ落ち着いて控えめな印象です。この点では少し主張が弱いかな、という感じです。 煎は長く続きますが、終わりのほうでほんの少し渋みが出ました。
評茶は普通の試飲と違い、長い時間でしっかり味を出して飲みます。その為、かなり濃いお茶を飲む事になります。ゆっくり楽しんで飲むお茶とは趣が異なりますが、お陰様で眠気は吹っ飛びました。