番頭っす。
天気がぱっとしない週半ば、茶荘は久しぶりに静かでやんす。
もっけの幸いとばかりに今日は表回りにいそしんでおりました。いや、はかどりますわこういう日は。
いつも【顧客盈門】なのがもちろん一番嬉しいんですけどね。
茶荘のテーブルの後ろ、小梅さんがお茶を淹れる背後に構えるこのひっくり返った「福」の文字。これが【倒福】(タォフゥ)=【到福】、という縁起かつぎだ、ってのは以前に書きました。中国ではこんな同音異義語を使った判じ物のような言葉遊びをよく目にします。詩や語なんかで韻を踏むのと似ていますね。
日本にもこういった判じ物の縁起担ぎやちょっとした言葉遊び、隠語の類は多いですな。
江戸っ子が使う「オシャカになる」という言葉ももともとは鋳物屋さんだか鉄屋さんだかの言葉遊びがルーツだそうで。火力が強過ぎて失敗するのを「火が強かった」(※江戸っ子は「ひ」を「し」と発音します)=しがつよかった=しがつようかだ=四月八日だ=お釈迦になる(※お釈迦様の誕生日が四月八日だから)という、かなり難易度の高い言葉遊びで表してます。しっかしまあ、捻りすぎじゃねえんですかい?
さて、この看板は何と読む? つうのが本日の宿題す。 ちょっと簡単すぎるっすかね?
一斗二升五合 春夏冬中
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【本日のトゲ】ルーツといえばクンタキンテ、な世代の番頭ですが、色が黒いという理由だけで「クンタ」とか「キンテ」というアダナを付けられたヤツってクラスに一人はいましたよね?って若い人にはわからんですね。
ニカウさん?いやいやあれはブッシュマンですって。