こんにちは、小梅です。
近所のお客様から「こんなお茶をいただいたのだけど」とお持ちいただいたお茶です。糯米香茶、というお茶です。小さなアルミの袋に入っています。
一辺が2センチにも満たない正方形で厚みは5ミリぐらい。少し深みがかった緑色をしています。固形茶でこの色だと普洱の生茶のような味を想像してしまいます。
お湯を注ぐと小さな泡を出しながらみるみる茶葉がほどけていきます。同時に香ばしいおこげのような香りが漂ってきました。
塊がほとんどほどけたら飲み頃です。テーブルの回りがなんだかお餅を焼いたような匂いで包まれています。味も同様で、日本の玄米茶をもっとお米っぽくしたというか、おこげに緑茶をかけたらこんな味・・・でしょうか。
お茶の種類としては緑茶に分類されるお茶です。産地は雲南省昆明から西双版納、普洱の産地であり、同時にタイ族の住む地域と一致します。糯米の香りの正体はオーム、という植物の葉だそうです。この植物の葉は乾燥させると糯米そっくりな香りがするので、その葉で緑茶を薫香して香り付けします。使っている葉は雲南大葉種です。
だいぶ癖が強いお茶で、飲み始めは独特の味わいにばかり気を取られてしまいましたが、甘みも強くてお茶そのものの味は決して悪くないと思います。大葉種の緑茶なのでやはり普洱の生茶にも少し似た部分も感じられました。
お茶は世界中で、ずっと昔から飲まれています。それだけに種類も多く、まだまだ私が飲んだ事が無いお茶がたくさんあります。飲んだことが無いどころか、存在すら知らないお茶がどれだけあるのでしょう?その事を考えると ワクワクする反面、少し憂鬱にもなります。ファイトも沸いてきます。学ぶ事はまだまだたくさん!!