番頭っす。
連休明け、曇っててちょいと肌寒い火曜日ですがお陰様で茶荘は千客万来です。
酸菜、ってご存じですか?中国東北地方ではポピュラーな白菜の漬け物です。白菜漬け、といってもその名のとおりかなり酸っぱいです。作り方は日本でいうところの野沢菜漬けに近いようです。 日本ではあまり手に入りません。たまさか小梅さんが中国食材の店に落花生を買いに行って見つけてきました。
沢庵、白菜漬けを始めとする日本の漬物と同様に、あまり食材としての応用範囲は広くないです。酸菜の場合、一番ポピュラーな食べ方がこの鍋。 骨付きの豚肉(背骨周辺が一番美味しいそうで)プラス豚バラ、たっぷりの酸菜、最後にビーフン(これは台湾の新竹米粉でもなんでも)というのが基本の組み合わせです。塩で味を調えてあっさり目に仕上げます。火が通ると酸っぱい匂いも味もだいぶ柔らかくなります。ちょい酸っぱいかな?ぐらい。何よりも味にコクが出ます。
かなりあっさりしているので、小梅さんお手製の辣醤(らぁじゃん)を加えます。最近なにかと話題の「食べるラー油」という例のアレです。特別な隠し味や材料は使ってません。油と唐辛子、以上!て感じで。ただ、唐辛子にはこだわりがあるようです。詳しい事はあっしには判りませんが。 コイツは万能調味料です。中華は勿論の事、白身の刺身食う時にワサビの代わりに使ったり、切ったタクアン(上品じゃない、不自然に黄色いヤツで)にまぶすとメシ何杯でも食えます。
適量を取り分けた酸菜鍋に入れると酸辣湯(サンラータン)の少しあっさり目、みたいな味になります。
ビールも進もうってモンです。
ビールも発酵、酸菜も発酵、ついでにウーロン茶とかプーアール茶も発酵してます。 「発酵」と「腐敗」の定義の違いってのは人間様にとって「有害」か「無害」か、あるいは「無益」か「有益」かで分かれるそうです。してみるとお茶のんでビール飲んで酸菜鍋食って・・・てえのはすごい体にいいんでしょうか? 何か今朝はえらい腹が張ってるんですけれど。 お腹の中がそのうち発酵しだすんじゃないかとチト心配です。過ぎたるは及ばざるがごとし、くわばらくわばら。
考えてみたら一昨日は居酒屋でキムチ食べました。昨日は酸菜鍋。で今夜はドイツ居酒屋で久々の飲み会っす。ザワークラウトかあ、今夜の発酵野菜は。。。