番頭っす。
ゆんべ、窓を開けっぱなして寝てたら六カ所ほど蚊に刺されました。もうそんな時期なんすね。猛烈なかゆみで感じる夏の気配ってのはあまり粋ではないっすね。
雀舌、って名前のお茶があります。 氏素性らしきものやどんなお茶かってえのは
去年の記事を見て下さい。 茶荘の棚に並んだ事が無いお茶です。 美味しくて、でも量が少なくて高い、という条件だったので泣く泣く去年はパスせざるを得ませんでした。
左が2009年、右が今年の新茶です。(以下同じ)
リベンジ、とばかりに小梅さんがムキになって確保してきたのが今年の雀舌。昨年のものと較べると、今年のほうが青味が鮮やかです。フレッシュ(若い)でまだ少し未成熟(若い)かな、という印象。もともと小梅さんが雀舌にイカれたのが清々しさと甘み、そして高貴な香りでしたので、若くて青いというのは決してネガティブではない、と思います。
さっそく淹れてみました。雀舌の持ち味がよく出た、とても繊細で可憐なお茶です。肉桂とも水仙とも違います。同じように香りや甘みに特徴がある黄観音や金観音と比較しても全く違う趣のお茶です。一言で片付けちまうと「すげえ美味しい」という事に集約されます。
今年はとても良い雀舌が見つかった、と小梅さんは大喜びです。なにせ、去年一番心残りだったのはこの雀舌や入手出来なかった事らしいんで。 ただ、良い物が見つかったつうても、肝心の「高い」という点がクリア出来る筈もなく・・・まあでも味と香りは値段に十二分に見合っていると思います。
試飲できます。茶荘にて「雀舌」(そうそう、音読みで「じゃくぜつ」っていいます)とリクエストしてみてください。