番頭でっす。
小梅さんがお茶の面倒見るのにかかりっきりになってるので今日も一人で帳場仕事です。焙煎籠フル稼働で小梅さんが茶葉のお手入れしてるんで、一時間置きにタイマーがピピピピとカンに障る音でさえずりやがります。
対照的に静けさを取り戻しつつある我が町人形町。徐々に、ではありますが。 今日あたりは天気が良いにもかかわらず横丁も至って「普通に歩け」ます。新参者バブルはどうやら弾けるのではなく、しずかにしぼんでいくみたいです。 もっとも、午後3時Kら4時のあいだは明治座の舞台がはけてお帰りになる人と、2回目の公演の観劇に向かう人で賑わうんですが、まあこれは織り込み済みなんで。
一話の冒頭から常に舞台となっていたお煎餅の草加屋さんもいつものペースです。こちらはもともと人気のある有名な老舗さんなので、ドラマ抜きにしてもいつも繁盛していらっしゃいます。番頭個人的にはこちらの「おこげ」が好物です。
そこから二軒お隣、人形焼きの亀井堂さんもいつもの落ち着きを取り戻してます。こちらは人形焼きだけでなく、「天下り許しませんべいとか「裏切りませんべい」なんつうユニークな時事ネタのお菓子を出してます。
相変わらず長い柳やさんの列。鯛焼きってすげえ。店の中で列が二重になっているので外からみて「おおすいとる」などと早合点してはいけんです。 新バブ(新参者バブル)の前はせいぜいこんな(店の前に列がすこしはみ出るぐらい)でしたが、新バブ真っ只中の時は行列がこっから手前の角で折れて焼き肉やさんの前まで伸びていたそうです。。。って土地カンない人にはなんのこっちゃですね。
大好きな人形町の町は梅雨から初夏の装い。大門通り(昔は吉原の大門はここにあったのだよ、若い衆)のあじさいももうすぐ見頃っす。
さて、小梅さんの試飲に付き合わにゃ。