こんにちは、小梅です。
今日明日から里帰りされたり、遊びに行かれるかたが多いそうですね。 そのぶん人形町の裏通りは人通りもまばらです。 向かいのマンションの工事が今日はとても音が大きくて、うれしくない賑やかさです。
時間のある時には普段なかなか出来ない資料の読み込みをします。 お茶に関する本も多いですが、よく読むのは茶器に関する本です。 一番大きくて厚いのはこの本です。 宜興紫砂壺に関する事が歴史や生い立ちから形、名人の作家さん・・・とても細かく書かれています。 学術的な本なので本気で読むとすぐに眠くなってしまいます。教科書でもあるのですが、お店で寝てしまうと仕事にならないので、この本は主に辞書代わりに使っています。
もう少しだけ簡単な本です。といっても私にはじゅうぶん過ぎるほど難解です。ただ、上の本より薄くて軽いので時間のある時に茶藝テーブルに座ってなんとなく読んでいます。
どちらの本もありがたい事に写真がたくさん載っています。 色々な形の茶壺の写真を体系的に網羅した本は簡単に見つかるものではないので、私はこの2冊を見比べて参考にする事が多いです。
もっと薄くて、もっと写真が多い本も沢山あります。これらはすべて宜興の作家さんが自分の作品と自己紹介の為に作った「カタログ」です。写真が多くて気楽に読めるので疲れませんが、それぞれの作家さんの作るものだけしか載っていません(当たり前ですね)。 これらのカタログは何か私が作って貰いたい茶壺がある時に、どの作家さんに交渉すれば良いか、という時にも使う比較資料です。「この作家さんのこの壺の形で、こっちの作家さんのこの土で作ってもらったとしたら・・」といった具合です。
茶壺の本を読んだ後は、いつもの養壺にもいっそう力が入ります。お客様からお預かりしている茶壺がたくさんあるので、毎日の養壺はとても時間がかかります。でもとても楽しい時間です。
上の茶壺関係の本やカタログは茶荘の本棚に置いてあります。お読みになりたい方は遠慮無くおっしゃってください。
明日は日曜日ですが、午前10時から午後4時すぎまで営業いたします。ゆっくりお茶を飲みにおいでください。