拙者、番頭でござる。
茶荘の近くに「世界湯」さんという、昔ながらの銭湯がございます。月に2回、区内在住者在勤者対象の100円デーがあったりと、中央区の銭湯は地元密着型です。ご近所さんの社交場でもあるこの世界湯さんの行き帰りに茶荘に立ち寄って下さるお客様も少なからずいらっしゃいます。
そんなお客様の一人から暦をいただきました。「高島暦」ですな。いろんな所から出ているようですが、いただいたのはとてもコンパクトにまとまったものです。
さっそく重宝しております。
占いとか方位とかにあまり重きを置かない(←バチ当たらないように精一杯ソフトな言い回し)番頭ですので、占いの部分を活用しているわけではありません。
まず役に立つのがこちらの24節気。太陽の運行によって1年を24に区切り、季節や気候の推移を知るというもの。中国茶の分野においては、例えば緑茶の摘んだ時期を示す「明前」とか「雨後」とかいうのがそれぞれ24節の「清明節の前」とか「穀雨節の後」というように使われます。メジャーな所では夏至と冬至、春分と秋分なんてのもこの24節に含まれます。
24節気がお茶に縁が深いのに対してこちらは茶荘の場所柄に深く関わってます。近所に「水天宮」さま、つう神社がございまして、ここがお産に御利益のある神様として有名でして。子宝祈願、安産祈願、お礼参りの参拝の方でたいそう賑わってございます。 中でも外に長蛇の列が出来るのが「戌の日」です。犬は安産の象徴なので(ホントに犬って安産なんすかね?我慢強いだけなんじゃ・・・)この日にお参りしたり腹帯を求める事で安産を祈願するんですな。 なので戌の日は人形町界隈のお店さんにとってはかき入れ時になる事が多いのです。普段日曜お休みする親子丼の「玉ひで」さんも戌の日の日曜は営業されます。 中国茶屋はそこまでおっきな恩恵にあずかる事はありませんが、戌の日は要チェックです。おめでたの方がお見えになる時に気をつけなければいけない「カフェイン制限」というキーワードがあるからです。戌の日にお見えのご婦人には花茶とか苦丁茶といったカフェインレスのものや、プーアール茶のようにカフェインが少ないお茶をお勧めしたり、カフェインをなるべく少なくするような淹れ方をご説明します。 そういう訳で1)人出 2)お目出た という2点から戌の日は押さえてます。
同じような理由で「大安」は要チェックです。
その他、現在の日本ではほとんど忘れられたような行事や暦が、中国茶の世界でも、人形町界隈でもしっかりと生き残ってます。 その両方に足を突っ込んでる番頭の場合、必然的にこういう暦に沿った、悪く言えば振り回された日々を送っております。
だもんで、この暦ってのは「バイブル」とまではいかなくても「参考書」としてとても役に立っています。旧暦、ってのも中国や台湾とお付き合いする上では重要です。なにしろ旧正月ってでっかいイベントがありますんで。
ちなみに今日、1月13日は暦によると「つちのえ辰/五黄/先負/旧暦12月10日」との事です。とりあえず何らかのポジティブファクターは見つかりませんした。 じゃあ今日はヒマなんか、と言うとこれが結構お客様も人通りも多くてですね。。、あれ、また結論の着地点がずれてるぞ。