番頭でござい。
朝早くから書類と格闘してるうちに気がついたら外が暗くなってました。遅々として進まぬ泥沼のような帳場仕事にちょいと飽きたんでここらで駄文なぞ。
マメではない、はっきり言ってズボラな番頭はデータベースつうのを作るのがとても苦手す。ですんで、茶壺に関しても、いつ頃どんな茶壺がどんぐらいの期間茶荘の棚に並んでたか、というのもちゃんと記録してません。時々画像(これとて未整理のまんまです)を引っ繰り返しては「ああ、そうそうこんなのもあったよねえ」と思い出すのが精一杯で。 この思瓶はそういえば人気があって、でも一点物だったか二点物だったかで、気づくと売り切れていました。 左の小金鐘もお手軽で可愛らしいので人気がありました。
では、売り切れてそのままになってる茶壺の全てがもう永遠にお目にかかれないか、つうとそんな事もありませんのでご安心を。出所=作家さんがちゃんと特定出来ている茶壺ばかりなので、その作家さんがまだ作陶してて、なおかつその茶壺をまだ作る意志があれば、また作ってもらう事は出来ます。この茶壺なんかもそうです。注文しないから出来ないだけで、頼めばちゃんと同じ物を作ってもらえます。もっとも手作りなんで個体差はもちろんありますけど。
基本的に李さん楊さん夫婦の作品は同じ土であれば簡単にお願いできます。周さんの場合は土のサンプルピースを元に同じデザインの土違いのものでも可能です。ただし、土の種類によって収縮率が異なりますんで、出来上がりサイズは微妙に違います。このあたりの詳細は小梅さんに聞いて下さい。どうも朱泥は焼く時にかなり縮むらしく、紫泥のものより小さく上がってくるようですぜ。
中にはもう同じ物は手に入らないものもあります。たいていロープライスなヤツがそうです。作家不肖だったり、小梅さんがあまり親しく付き合っていない工房の出だったりします。探せば何とかなるんでしょうけど、手間や費用が見合わないので結局誰も嬉しくない、というハナシになってしまうんで。
茶壺については「こんなの探してる」とか「前に見たコレ」等々、小梅さんにご相談下さい。出来る事は嬉々として(鬼気として、っぽい時にありいの)小梅さんがお調べ致しますんで。