こんにちは、小梅です。
静かな月曜日で一週間が始まりました。
ゆっくりと試飲をしたり、養壺をしながらあれこれと頭の中を整理しています。普段気になっていたり、思いついた事があっても忙しいと中々考えがまとまりません。
いくつか引っかかっている事があるのですが、表題の「分類」のその一つです。
東方美人茶です。分類上は半発酵茶の「青茶」に入ります。とても青い梨山茶であれ、どっしりとした焙煎で茶水の色がルビー色の岩茶であれ、半発酵茶は「青茶」に分類されます。
こちらはいちおう分類上は「紅茶」になっているダージリンのファーストフラッシュです。東方美人よりもむしろこちらのほうが「青い」ように思えてなりません。 紅茶は全発酵茶、というのが定義です。 中国茶の場合、お茶の葉で作られたお茶(その他のものは茶外茶という、また異なる種類に分類されます)は緑・白・黄・青・紅・黒の六色に分類されます。 このダージリンは、製法上は青茶ではないかな?と思いますけれど、一般的には紅茶ですね。もっともダージリン始め、紅茶は中国産ではない場合が大変多いので、中国茶の分類である「紅茶」と、広く認識されている「紅茶」とは同音異義語なのかもしれませんね。
プーアールの生茶です。プーアール茶は「黒茶」の仲間です。
上の3種類の茶葉を見ても、外見から青と紅と黒の明確な区別は出来ません。むしろ黒や紅よりも青が一番青くないようにも見えます。
プーアールの熟茶です。生茶とは製造工程も違いますし、味や香りの特徴も色も違います。
こちらは発酵も強く、焙煎もしっかりかけた岩茶です。これと台湾の高山茶の無焙煎のものを一緒に飲んで、両者が同じ集団に属する仲間だとはなかなか考えづらいと思います。
六色に分類するようになった頃から、お茶の世界もどんどん進歩して、作り方も品種も味わいも広がっています。六色の分類は非常に判りやすい物差しだとは思いますが、そろそろそれだけでは不十分になってきているのかな、とも思います。 説明が難しくなるのであまり細かく分類するのには賛成できませんけれど、何かもう少し捕捉する為の分類方法があると良いですね。