げふっ、番頭でっす。
籠城も6日目、そろそろ兵糧も尽きつつある茶荘に嬉しい援軍。
上のお母さん(家主さんです)がお弁当を差し入れて下さいました。甘酒横丁に店を構える串焼きの名店「久助」さんのお昼ご飯。
焼き鳥重です。タレはさっぱりで甘さ控えめ。いわゆる甘辛系のタレ焼きじゃなくて、ちょいとスモーキーで上品な味。それでいて気張った所がない親しみやすい味わいは、人形町気質そのままって感じです。なんで、ご近所の皆さんもよくこのお弁当を買ってるようです。お店でもお昼時、売り切れになるまで食べる事が出来ます。
この「久助」さん。夜に行くとけっこうちゃんとしたお値段ですが、このお重はリーゾナブル…って実はいただくばかりで自腹切った事ないす。久助さんはすぐ近くに一軒家をそのまま生かした飲み屋さんもやってらっしゃいます。こっちは何か人んちに上がり込んで夕飯ゴチになってるような雰囲気が評判良いようでいつも満員御礼みたいっす。
久助の大おかみさんは働き者です。いつも早い時間(番頭が朝のパンを買いに小林ベーカリーさんに行く時間=7時すぎ)にはもう甘酒横丁をホウキで掃除してらっしゃいます。 いつもパンぶらさげて「おはようございます」と挨拶するんですが、最初は怪訝な顔で挨拶をお返しでしたが、最近では笑顔でおはようして下さいます。でも、絶対番頭が誰なのかは未だに認識されていないと思います。 お母さん、朝妙な笑顔で挨拶する男は次の選挙で区議会議員に立候補したい「おおやま貞夫/46歳塾講師」ではなくて、すぐ近所に出来た中国のお茶屋の番頭です。 いつか覚えて下さいね…ウチが潰れる前に。
とりあえずついていた味噌汁(ダシが効いた、とろろ昆布が少し入ったいつもの)は冷めない内に美味しく頂きました。焼き鳥重は冷めてもすっごい美味しいままなんで、小梅さんが帰ったら一緒にいただく事にします。
有り難いっすね、人の情け。 籠城ラストスパート、あと一踏ん張りが楽になりました。