番頭でござい。
小梅さんのお茶の旅4月分が決まりました。昨年はプーアール茶も岩茶も茶壺も全部まとめて「えいやっ」って感じで行っちゃった結果、すごい長旅になりました。天候不順とそれによる茶摘みの遅れもあり、結局2ヶ月以上のロードでした。
さすがに小梅さんも疲れ切ってしまいました。一軍不在はそのままお客様にご不自由をおかけする結果にもなり、やはりあまりよろしくありません。
で、今年はお茶摘みの旅を2レグに区切りました。ゴールデンウィークをはさんで第一レグは広州〜昆明〜雲南省南部。第二レグが武夷山〜宜興。 後は必要に応じて他の産地に移動、って事にしてます。
長旅になるんでビザの手配も必要です。2レグそれぞれ一ヶ月近い滞在になる、って事でマルチプルのビザを申請します。これだと一回一回手間とお金のかかる申請をしなくとも一つのビザで数回渡航が可能です。
その他、チケットの手配だの保険加入だの…帳場仕事も一気に出張サポートモードに突入します。
旅支度、はこういった手配や持って行くものの準備だけではありません。小梅さんの場合「支度」=「準備」とはイコール予習でもあります。 予習、まあ簡単に言うと試飲ですな。
試飲はいくつものテーマがあります。それぞれ、テーマに沿って茶葉を選び試飲をしていくのですが、共通しているのは「美味しい茶葉を探すには」というゴールの部分です。 なので、間違いなく美味しい茶葉だけを選んで試飲するのではなく、時には「こりゃ飲むのに躊躇しますねえ」という茶葉をあえて選抜する事もあります。この場合は「こういう茶葉には要注意」という危険因子探しをする事になります。
プーアール茶、特に生茶は産地によって葉の特徴も仕上げ方も違うそうで、その為味の幅も大きい…らしいです。 価格もここ数年特に上昇が激しいとか。国内で人気が出ているからでしょうねえ。年数とともに柔らかい味になり、風味もますます豊かになっていく生茶の場合、美味しいものがあったら「えいやっ」とまとめて買っておいてゆっくり年数かけて消化していく事が出来ます。反面、まとめ買いする事でリスクも大きくなります。なのでそれだけ慎重に味を見極める必要があるんですな。
チケットの手配だとか連絡方法の確保、なんてのはそれに較べると責任は軽いんで、ブツブツ文句言わずに後方支援をしっかりやろうと思います。
今日の午後もプーアールの試飲ですって。(←なんか他人事)