肉桂
こんにちは、小梅です。良いお天気になりましたね。
今日は武夷岩茶のお話しです。
「岩茶」というのは、福建省武夷山のお茶です。分類上は「青茶」=半発酵茶の仲間です。武夷山は世界遺産の岩山です。岩山のお茶なので「岩茶」という名前です。
水仙
武夷山そのものの歴史とか、岩茶の定義についての詳細は今回は飛ばします。 あまりに長くなりますので。
よくお店で「【がんちゃ】ですか、【いわちゃ】ですか」と読み方を質問されますが、これはどちらでも良いと思います。中国語ではどちらでもないのですから。浸透しているのは【がんちゃ】ですね、私は【いわちゃ】と読んでいますけれど。
大紅袍
岩茶、という名前のお茶そのものがあるのではありません。色々な品種の茶樹(茶葉)があり、それぞれに味や香りの特徴が違います。それらの品種の茶葉が武夷山で育っているもの、というグループの名前が「岩茶」なのだ、とお考え下さい。本当はもっと細かく定義づけ出来、またその定義にも諸説があるのですが、学術論文ではないので。
金観音
茶葉の品種には、もともと武夷山を生まれ故郷にするもの(在来種)と、武夷山以外の場所から持ち込まれ、武夷山で根付いたもの(新品種)があります。上の画像の金観音は、同じ福建省の南部(武夷山は北部です)を産とする「鉄観音」「黄金桂」もしくはその仲間を種とする交配種です。
雀舌
さらに、その品種の中でも、育った場所や発酵・焙煎などの作り方によって味や香りの組み合わせは無限に等しいほど多岐にわたります。品種も次々と新しいものや「○○茶農オリジナル」のような物まであり、一体何種類あるのか、私にもわかりません。 もちろん、それぞれの品種にはそれぞれの特徴があります。インターネットの色々なお店のページを見ていると、私が飲んだ事はおろか聞いた事も無い名前があります。それは私だけではなくて、皆さんそうだと思います。それだけ奥行きのあるお茶だ、という事の証しかもしれません。
老叢
いったい何種類ぐらいの岩茶が今現在茶荘にあるかな、とちょっと調べてみました。試飲用にほんの少しだけあるものから、お店の商品としてあるもの、あるいはまだ味が落ち着かないので「火入れしながら寝かせている」ものまで。たぶん失念しているものもあると思いますが、画像の7種類以外をざっと挙げると・・・
奇蘭
鉄羅漢、水金亀、白鶏冠、小紅袍、黄観音、丹桂、金鳳凰、紫紅袍、北斗、奇丹、老水仙、八仙、梅占、千里香、仏手、半天腰、黄旦、白牡丹、紅牡丹、不見天、夜來香、奇種、金鎖匙… 何か大事な種類が抜けているような気もしますが、もう思い出すのも大変です。中には味の記憶がどうしても思い出せないお茶もあります。また、これら全てを並べてブラインドで試飲しても全問正解は全く自信がありません。
私は常に「肉桂」を自分の味の基準におきます。好きだから、というのが一番の理由です。また肉桂は茶葉の持ち味によって味や香りに幅があり、仕上げ方次第でかなり味も香りも違うので面白いです。
どうしても岩茶のお話しは長くなってしまいます。時間を見つけて少しずつ…終わりはなさそうですけどゆっくり頑張ります。