「昨日はホテルの茶楼に行ってきました」と小梅さん。
「ホテル」とはここの事です。祝先生のお家がある風景区からちょっと下りた所、三姑という町の高台にそびえる立派なホテルです。悦華、というアモイに拠点をおく企業のホテルです。同じ悦華酒店はアモイの空港近くにもあります。
華美に走らず、シックでしかもゆったりとした作りのホテルです。外の明るい陽射しと中のひんやりとした日陰のコントラストが南のリーゾトっぽく、それでいてどこか素朴な感じもします。 番頭の個人的な記憶なんでピンとは来ないと思いますが、箱根の富士屋ホテルとか改装前の富士ビューホテルにも少し雰囲気が似ています。もっとピンとは来ないと思いますが、アリゾナ州フェニックスにあるThe Sheraton Crescentという地元でのみメジャーなホテルにもとても似ています。もっとも最後に見てからもう10年以上経っているんで、今どうなってるかは存じませんが。
「茶楼」とはここの事です。ホテルの一階、小さなギフトショップの隣にある茶藝館です。入り口に古箏、左に試飲用の茶座が配され、奥に和室風の個室が二つ。茶座で淹れたお茶を廊下をはさんだ中庭で楽しむ事も出来ます。
・・・似てるでしょ。なんか。
写真の女性は茶楼のあるじにして小梅さんの良き友人である徐さんです。徐さんはここでお客様にお茶を出したり、茶葉を売ったり古箏を奏でたりしています。このまま徐さんの位置に小梅さんが座れば、そのまま小梅茶荘のテーブルみたいに見えるほど違和感がないと思います。小梅茶荘にお越しになった事がある方は「ははあん」と写真見ながらニヤリとしてるかもしんないですね。
他店の空似、ではないです。茶座まわり、特に後方の棚やおっきな茶缶は小梅茶荘をここ人形町に作るにあたり参考にしました。もちろん、色調とか色々と日本風かつ小梅さん風にアレンジしてますが、「こんな感じにしたいな」というインスピレーションの多くをこの茶楼と、台北の名茶店「冶堂」さんからもらいました。
それにしても、類は友を呼ぶ。毎日の事なのに飽きもせず嬉しそうにお茶を淹れる姿は徐さんも小梅さんもおんなじっすな。 番頭はまだまだこんな柔和な表情でお茶を淹れられません
ホテルの正面玄関からは真ん前に大王峰。右に並ぶ小さくて尖った3つの岩が町の名前の由来でもある「三姑岩」です。
三姑の町に時折買い出しに出る以外には基本的にお茶どっぷりの小梅さん。茶楼での徐さんとの一時はきっと良いリセットになったと思います。でもねえ、すっごい長い時間、しかもすっごい量お茶飲むんすよ、この人たち。しかも夕飯たらふく食った後とか…番頭にゃとてもとても。