「何も起きなければ日曜日の便で帰国しようと思います」 小梅さんから連絡がありました。
去年の帰国が6月16日でしたのでほぼ昨年並みのスケジュールです。
小梅さんが帰国する、という事はお茶作りに一通りのメドがついた事を意味しています。出来上がったお茶(毛茶の場合も完成形の場合も)はまず作っている現場のみんなで飲み、検討する事が多いようです。
「その場飲み」現場のスタッフは当然作業に追われてるので、我々「お客さん」が行った時と違い立ち飲みです。次から次へと飲むお茶があるので、座ったり立って茶葉を用意したり、という手間も時間も惜しいんでしょう。
お茶作りはチームプレーです。一番人手の多いパートは当然茶摘みです。ここは臨時雇用した摘み子さんたち(学生さん含む)が短期に人海戦術でこなします。お茶摘みの場ではそれほど企業機密もないので、外部の人をまじえても問題なしですね。
他にも、工程後半にある細かい枝を選別する作業とかは外部の人を入れて行います。もうある程度まで出来てしまった茶葉にも同じように秘密は隠されていないんで。
一番少人数で、かつチームの中枢だけで行われるのは揉んだり加熱したり焙煎したり、といった「加工」のプロセスです。ここにはノウハウやコツがいっぱい詰まってます。 人数をかけない理由は(たぶん)二つ。1)ノウハウを他者に知られたくない 2)ノウハウを知らない人がこの工程に入るとお茶作りの邪魔になる
理由はともあれ、このチームという単位はとても重要です。なので祝先生のところも、常に同じような顔ぶれでお茶を作っています。だいたいが夜に行われるお茶の味を左右する大事な工程。去年の写真を見ても一昨年の写真を見ても、だいたい写ってる顔ぶれが同じなのはそのせいです。
・・・でもね、一番肝心なパートは祝先生が一人でやる事も多いみたいですぜ。1か2(あるいは両方)の理由からでしょうけど。 そんな部分は当然「部外者」の我々が写真に撮るなんて事は出来ませんけど。
来週週明け早々に小梅さんが店にいたら、「ああ、あの後何も起きなかったんだな」と思って下さい。美味しいお茶がもうすぐ飲めますぞ!