ちわっ、バントーでっす!!
昼過ぎにおんもに出たら、町中で「暑いですねえ」のご挨拶が山びこのようにあっちこっちから聞こえてきました。いったい何度ぐらいあるんでしょう、今現在。
お陰で入り口のとこに置いてある水出しのお茶用の氷がみるみる溶けていきます。。。真夏までに何か対策を講じる事にしましょ。
バテてるワケにはいかんので、岩茶のサンプルの仕分けをしとります。小梅さんのサンプルラビリンスの中から今日は3種類を発掘してきました。どれも最終の焙煎前のお茶=毛茶(まおちゃ)です。
一つ目はこれ。「佛手」 岩茶の中ではけっこう知名度が高いです。初見ではありません。ちょうど二年ほど前、このお茶と八仙の毛茶について
何じゃかんじゃ書きました。
葉がデカイです。仏の手、とはよく言ったモンで、生えてる状態ではもっと目立ちます。 柑橘系の味と香りがあると言われ、また薬効が高いと考えられているので「岩茶=健康」と考える方には人気…らしいです。
こちらは白牡丹です。この名前から連想されるのは白茶ですが、白茶の白牡丹と岩茶の白牡丹は他人です。岩茶の白牡丹は比較的味がしっかりしてるみたいです。佛手を見た後だとかなり小さく見えますが、一般的な大きさです。
これが一番の謎。
矮脚烏龍、という葉です。 何か不適切な表現とかに当たるんじゃないか、とちょっとおっかなびっくり書いてます。要するに「短足ウーロン」ちゅうこってす。
全くの初耳だったんですが、小梅さん曰くけっこう昔からある品種なんだとか。
こんにち、ウーロン茶というのはとてもポピュラーな名詞の一つです。我々もつい面倒臭いんで半発酵茶全てを一括りに「ウーロン茶」といって説明したりもします。 でも、烏龍茶というのは厳密には「烏龍種を祖とする茶葉で(主に台湾で)作られる半発酵茶の一つ」なんですよ、これが。 で、この烏龍茶の先祖が武夷山の○○烏龍(○○には諸説あるらしいす)という品種なんだとか。
って事は、この短足がもしかしたら台湾のお茶、ひいてはウーロン茶の源泉かもしれんすね。
どうやら枝から葉の根元が長くて真っ直ぐなのが「高脚烏龍」、短くてちょいとひねくれてるのが「矮脚烏龍」…じゃないかなあ、と小梅さん経由で教えてもらいました。
どうもね、中国茶ってすべからくこんな感じで、定義とか資料、史料といった類いがはっきりしないんで困ります。「きっちりしい」の番頭は説明聞いててちょくちょくイライラします。
頭冷やせ。それでなくとも暑いんだから。