こんにちは、小梅です。
台風の影響で朝からずっと変な天気ですね。明日も続くそうで、ちょっと心配です。大雨が降った地域の皆さんはもっと大変ですね。お大事になさってください。
中国の紅茶を飲んでいます。 正山小種が入ってから、お客様に試飲でお出しする機会が増えた紅茶ですが、あまり自分から進んで飲む事はありません。まだまだ紅茶は私にとっては勉強の対象で、気楽に楽しむものではないからかもしれません。
中国紅茶は蓋碗を使うのが一般的のように思われます。紅茶のはっきりとした輪郭を味わうには磁器が向いています。加えて蓋碗はお湯で茶葉を大きく回せるので、特に細かい葉(工夫紅茶など)を淹れる時に有利です。
私も評茶の時と、その紅茶に慣れるまでの間は蓋碗を使います。
ガラスの茶濾し付きサーバーは香りを利きやすいので雲南金毫のような甘い香りが持ち味の紅茶には向いています。紅茶はお湯を注いでから徐々に赤みを増していく茶水の色の変化も楽しいので、こういう「見える」茶器だと楽しいですね。
でも、私が最近使っているのはこの朱泥の茶壺です。 「また茶壺か」と笑われそうですが、色々と試行錯誤して、一番柔らかく入るのがこの茶壺だという結論に達しました。お客様にお淹れする時は、やはり一番飲みやすく柔らかい味でお出しするのが良いと思います。ですので、飲み比べや評茶などの場合でなければ出来るだけこの茶壺を使う事にしました。。。今のところは。
この茶壺の良いところは胴が下のほうで大きく膨らんでいる点です。この膨らみが中で茶葉を大きく回す助けになります。大きく回る事でより味も香りも引き立ちます。
武夷山の紅茶である正山小種。お店に置いてある紅茶です。この紅茶がきっかけで、というよりこの紅茶の美味しいものに出会いたくて、昨年は紅茶を沢山飲みました。ダージリンを始めとする美味しいインドやスリランカの紅茶を、詳しい皆さんに分けていただいて勉強していたのはこの為です。
まだまだ勉強不足ですが、とても良い経験になりました。ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
雲南ではびっくりするぐらいフレッシュな金毫の紅茶に出会いました。何か紅茶以外の甘くて香りの強いものが混ざっているのではないか?と思ってしまうぐらいの紅茶です。
宜興では楊さん李さんにお願いして美味しい宜興工夫紅茶をとっておいてもらいました。こちらも飲みやすいお茶です。
他にも英紅九号という英徳の紅茶や、状元紅という縁起の良い名前(もともとは紹興酒に由来しています)の担洋工夫、台湾の凍頂紅茶や台茶18号など、色々な紅茶を飲みました。でも、四川の紅茶や一番有名な祁門(どちらも一、二度しか飲んだ事が無いのです)などなど、美味しい紅茶はたくさんあります。なかなかまとまった試飲の時間が取れませんが、まだまだ勉強したいと思います。
正山小種はいつでも試飲いただけますので、お気軽にお申し付け下さい。