うぃっす、番頭っす。外は蒸し暑いぐらいのポカポカ陽気らしいんですが、茶荘内は涼しい通り越してうすら寒いです。なもんで朝から岩茶とプーアール茶で暖を取っています。
小梅さんはゆうべ宜興に移動。一泊明けて今日はお昼前から披露宴に列席です。
新郎はこの人。周珂迎さんという若い作陶家さんです。小梅さんはもちろん仲良くお付き合いさせていただいてるみたいですが、番頭は面識がありません。
お父さんはこの人。周志雲さん。当茶荘の棚を飾る茶壺の多くを作って下さってるベテランの作家さんです。「土の周さん」、お父さんは特に国営第一工廠の頃から土のスペシャリストだったので、今でも良い土を使って茶壺を作っています。その息子さんなので珂迎さんも良い土を使っています。でもお父さんのようなネームバリューがまだ無いので、その分だけお値段(相場)が安いです。高騰を続ける宜興茶壺の世界において、良い土で良い物をお値頃に作ってくれる、この息子さんの存在は小梅さんにとっては今後かなり有り難いものになりそうです。
珂迎さんは若い気鋭の作家さんですが、作るものは至ってオーソドックスです。良い土を使って、伝統的な形の茶壺を丁寧に作る、そんなタイプの作家さんです。作品を見る限り。「オヤジとオレは違う」とか「オリジナリティを…」という才気走った所はあまり感じられません。
岩茶の祝先生のところの婿殿もそうですが、物作りの後継者は実直で手堅いタイプの方が多いんですかねえ。守・破・離の守をまずはしっかり極めましょう、て感じで好感が持てます。
手元の資料によると、珂迎さんは中国工藝美術大師(数人しかいない、作陶家ピラミッドのてっぺんです)の一人、徐漢棠さんの指導を仰いだそうです。お父さんが同じく徐漢棠さんの流れらしいので、そのつながりだとは思います。そういえば周さん親子の屋号(って言うんですかね)である紫雲軒のロゴには徐漢棠さんのサインと落款があります。師弟関係なんすかね、このあたり小梅さんに確認してみないといけませんね。
俗物番頭は、そうした作陶界の人間関係よりも、今頃披露宴(現地時間11時開演つってました)で供されているであろうご馳走の事が気になって仕方ありません。多分ね、ビールのアテにピッタリな炒め物とか、やたらデカいウロコついたまんまの川魚の蒸したヤツ(何で中国とか台湾の人って川魚の蒸し物が好きなんすかね?)とかいっぱい出てるんでしょうねえ。ううう、羨ましくなんかないぞ。
小梅さんは明日夜帰国だそうです。金曜の午後には茶荘に戻ってくると思います。