こんにちは、小梅です。
台湾の凍頂烏龍茶、今年の冬茶が今朝ようやく茶荘に並びました。
茶摘み〜製茶から一ヶ月、今回は少し例年より時間がかかってしまいました。選ぶのに手間取った私たちの手際の悪さが原因です。
ふんだんな陽射しを受けて順調に育ってきた茶葉たちでしたが、肝心の茶摘みの時期に雨が続いてしまい、葉の育ちと天気を睨みながらの厳しい茶摘みになった今年の冬茶でした。これ以上延ばせないから今日明日が駄目だったら日光での晒青は諦めて室内からスタートしよう、というタイミングで奇跡的に晴れてくれた、本当に神様の恵みのようなお茶になりました。
そういったきわどいタイミングでの茶摘みはとても気を遣います。熟練の摘み手でもかなり育ってしまった茶葉から柔らかい一芯二葉だけをピックアップするのはとても大変なのだそうです。
難産を経て出来た今年の冬茶は摘み手さん達、作り手さん達の愛情と手間をたっぷりかけた、柔らかくて渋みの少ないものになりました。伝統的などっしりした凍頂と較べると少しあっさりしているかな、とも思えますが、他の高山茶と較べるとやはり凍頂らしさが感じられます。今回選んだのは私が帰国しなければいけない前の晩、一晩中かかってやっと最後の乾燥前まで出来たお茶です。その為お店に並べられるまでに時間がかかってしまいましたが、妥協せずに選んだだけの価値はあったと信じています。
今日からお店で試飲もしていただけますので、ご来店の際にはお気軽にリクエストして下さい。とても飲みやすくて美味しいですよ。