ちわっ、番頭でござい。
静かな月末の火曜日です。つっても帳場には仕事が山積みになってるんですが。
法定調書だの源泉簿だのが古漬けのようになってる番頭のそれに負けず劣らず、小梅さんの引き出しもけっこうえらい事になってるようです。なにしろ美味しいと感じたお茶とか、気になるお茶。さらには「これ持ってきな!」といただいた貴重なお茶などがごっそり入ってます。うっかり手を突っ込むと怒られます。小梅さん自身、何がどこにそんだけ入ってるか把握できていない様子なのに、不思議とパクるとすぐに露見します。
↑の茶葉は凍頂貴妃茶。凍頂烏龍茶で作った東方美人茶、乱暴に表現するとそんな感じのお茶です。強めの発酵とやや強めの火入れ。高温で淹れると香りがたちます。一方、ちょっと渋みも気になるかな?つう感じ。このあたりは東方美人や単叢にも共通する特徴ですね。悪い事ではなく、香りを取るか、甘みを優先するかの天秤の案配ですね。個人的には華やかな香りよりもほっこりとした甘みが欲しいので、このお茶はちょっと微妙です。あくまで番頭の個人的好みですんでアレですが。
伝統型の鉄観音、つうのも出てきました。これも去年の11月、冬茶の茶摘みに行った時のものです。
こちらは香ばしさが味に深みを加えてくれています。もっと香ばしくてもいいかな、と思いましたが、あまり火を入れすぎると葉の持ち味を生かしきれないのかもしれません。このあたりの茶葉ごとの製茶の加減はやはりその茶葉を長年扱ってる茶農さんの主張つうか、こだわりが出ていて面白いです。
小梅さんの引き出し。こんなのが何段もあります。いえ、実際に引き出し状になってはいないんですが、岩茶の引き出し、プーアール茶の引き出し、紅茶の引き出し…て感じにお店に出ていないお茶がてんこ盛りになってます。
いくつかは福袋にお入れしました。いくつかは小梅さんが「今!」というタイミングを見計らいながらお手入れしています。当の本人も忘れてる場合がありますんで、来月あたり引き出し整理してお茶会でもやろうかな、と考えとります。時々ね、びっくりするぐらい美味しいのがあるんすよ、ホント。