へい、番頭です。
東京マラソンです。曇り空、ちょい風が出てますがまずまずのマラソン日和になったようで何よりです。新大橋通りと清洲橋通り、コースにちょうど二方を囲われた形の茶荘は閑散としとります。しかもここいらは浅草の折り返しをはさんで往復ともコースになってるんで、交通規制もその分長時間にわたります。
↑は一般ランナーのわりかし先頭のほうです。招待選手=エリートランナーはもっと先に行ってますが、この集団は速いです。この集団の先頭のほうを「一反木綿」みたいなのが引っぱっていました。
「走り屋」さんたちにはちゃんとチームの応援がついてるみたいです。
五木ひろしさんは走ってません、念のため。
向こう側のレーンが折り返しを終え、30キロぐらいまできてる人々。手前はこの先100メートルぐらいの25キロの足切りまで残り5分を切った「切羽詰まった」人々です。
ものすごいちゃんとしたウェアを身にまといながらも足が痙攣して歩くのが精一杯な人の向こう側を、巨大なキャラメルのかぶり物をした人や、何故か頭にボックスティッシュをのっけたお兄ちゃんが颯爽と走りすぎます。不条理。。。実力の世界てこんなもんですかね。
ま、一つ言えるのは遅い早い、真面目おふざけは置いておいて、走っている皆さんはけっこうシャレにならない倍率を勝ち抜いて出場権を手にしてきた「ヒキの強い」人ばっか。これだけは間違い有りません。
走る皆さんを横目に、小梅さんは2012年のまかない茶の開発に余念がありません。
「まかない茶」 もともとは選り分けて出た細かい茶葉をもったいないから帳場で水出しにして飲んでたお茶に由来します。 今でも基本的には「選り分けて出た細かい茶葉を使う」というコンセプトは同じです。
違うのは「かなり気合い入れてブレンドを考えている」点です。
岩茶の細かい葉だけを使っているのですが、茶葉は一種類ではありません。当たり前ですけど。肉桂も水仙も大紅袍も、雀舌だろうが老叢だろうが細かい葉は出ます。それらを無作為に混ぜたものをお求めやすい値段にする、つうのが本来の「まかない茶」の趣旨です。。。でした。
番頭「普段あまり岩茶とか飲まないお客さんが水出しで試してみるんだから、それでいいんじゃないすか?」 小梅さん「始めて飲むお客様にこそ、飲みやすくて美味しいお茶を試していただくのが当たり前ではないですか?」 はいはい、優等生の学級委員のような正論をありがとうございます。
そういう事で(どういう事だ?)、小梅さんは毎日、細かい茶葉を色々と混ぜたり、混ぜなかったりしながら毎日数種類の水出しを作っています。この寒い最中に。
朝、時間を見て味見しながらティバッグを引き出すのは番頭の仕事です。毎年夏場の仕事なんで、今のうちから練習しとかないといけないんで。 で、毎朝味見してるんですが、今年のまかない茶、どれになってもすごい美味しくなりそうです。 むしろ、まかない茶がこんだけ美味しかったら茶葉をふんだんに使った水出し茶(凍頂とか奇蘭ですね)の動機つけが難しくなんないか、それも不安だったりします。
まあね、走っている時には走り終えた後の事とかは考えていないんでしょうね。