明日(2日/土曜日)は10時から6時まで、明後日(3日/日曜日)は10時から4時まで営業致します。茶壺の話ではないんです、今日は。
と言うものの、↑の茶壺は番頭のツボです。いえ、「番頭所有のツボです」という意味ではなく、「番頭の好みです」という意味です。
この場合のツボは「琴線に触れる」てな表現に置き換えられるんですかね。
番頭の泣けるツボ。いまだにタイトル見ただけでもう涙腺が危なくなります。幼少のみぎりより、番頭(当時はまだ番頭ではなかったすけど)はこの話に弱いです。かれこれ20年近く前、砂漠の町で一人ぼっちしていた時に近所のノラ子猫と仲良くなり、そのネコに「ごん」って名前を付けたぐらい「ツボ」です。
お茶にもそういうツボというのはあるみたいです。ま、お茶に限らずあらゆる物に多かれ少なかれ思い入れの強い物はあるんでしょう。
番頭はお茶に関しては「武夷水仙」がツボです。まだ人形町にお店が出来る前に公園の片隅でゲリラのように野点をしていた頃の事や、初めて武夷山に茶農さんを訪ねて行った時の事…等々が走馬燈のようにぐ〜るぐると回るお茶、それが水仙です。
味香りが好き、ってのはもちろんありますが、えてしてこういうツボは思い出とか思い入れと結合したり化学反応を起こしていやがるからその分破壊力もあるんですな。
凍頂烏龍茶も同じです。ちょっとスイッチの場所とおっぺし方が違うだけで。
番頭の場合、凍頂烏龍茶は「あっ、お茶って美味しい飲み物だな」と再認識した思い出のお茶です。
まだまだお茶屋をおっ始めるなんてこれっぽっちも考えていなかった頃の事ですが、不思議とそういう感想を持った事はいつまでも頭の隅っこのほうに残っていたみたいです。
確か、高雄で一日丸々かかるミーティングの最中にガソリンの代用であるかの如くガブ飲みしていた普段使いの「ウーロン茶」が美味しかったから、余計に記憶に残ったんでしょう。これがちゃんとしたお茶屋さんでキッチリと茶藝で淹れてもらったお茶だったら、果たしてここまでツボとして残っているかどうかは疑問です。
ツボは人それぞれ。
多分、皆さんが中国茶とか紅茶とか日本茶を好きになったツボ、ってお茶もございます事でしょう。
どんなお茶ですか?どんな場所で、どんなシチュエーションで、誰と…思い出しながら懐かしいツボを引っ張り出すのもまた楽し、です。
童話のキツネより現実のネコだろうよ、どう考えても