だいぶ暖かくなってきました。気づけば春本番、もうすぐ梅雨、そして夏です。四季っての律儀なもんで、毎年忘れもせずにちゃんと訪れます。
暖かくなると水出しのお茶が一層美味しく感じられます。最近では一年を通して、熱いお茶と並行して飲まれる事が多くなってきましたが、それでも暑ければ暑いほど美味しいのがちべたい冷え冷えです。
今シーズンも水出しを5種類ご用意致しました。
今現在のツートップはこちら。
安定と信頼のエースは凍頂烏龍茶。焙煎をしていないのでさっぱり。でも青茶特有の香りはしっかり出てきます。オーソドックスであり、反面「ウーロン茶」というとペットボトルの典型的な茶色いアレを思い浮かべる方には一番わかりやすい「ビックリ」が楽しめるのがこの凍頂です。
奇蘭は茶葉の特徴であるフラワリーな香りと、さっぱりとしたライチのような味わいを抽出したようなお茶です。味の深みにつながる渋みが低温ではほとんど出ないので、そのぶん軽やかさが表に出てきます。こちらも判りやすく「びっくり」があるお茶です。
普段使いにゴクゴク飲めるまかない茶。今シーズンのバージョンは飲み終わった後に一拍二拍おいて喉の奥のほうから戻ってくる甘みが出るようにブレンドを考えました。細かい葉を使っている分、濃い目でしっかりとした味わいが楽しめます。
黄観音。奇蘭という大型新人にポジションを奪われた感があったのですが、飲みやすさと華やかさは折り紙付きのお茶です。ちょっと時間を長く置くと渋みが出がちな気難しいお茶でしたが、今シーズンは甘みが強く出て、しかも時間を置いても渋みが出ないように少し葉のお手入れと細かい葉の配合を考えました。番頭の来期のイチオシはこの黄観音です。
そしてルーキーの鳳慶。ホットでとても評判の良いお茶の水出しバージョンです。甘みに関しては5種類の中でこれが頭一つ抜けています。飲むと確かに紅茶で、どなたがお飲みになっても「ああアイスティーだな」と判ります。一方、紅茶を水に漬けただけでこんなに美味しい飲み物が出来るのか、というぐらいにちょっとびっくりするお茶です。500mlぐらいは一気に飲めちゃいますね、これは。
チャチャっと簡単に準備できるシンプルさも水出しの良い所なので、作り方もシンプルに「1リットル、12時間」と統一していますが、味の加減は皆さまのお好みで調節されると良いと思います。
番頭は 凍頂=13~14時間、奇蘭=12時間、まかない=11〜11時間半、黄観音=13時間、鳳慶=14時間半、を目安にしてます。
「冷蔵庫じゃなくて常温じゃダメですか?」というご質問もよく聞きます。常温でももちろん出ますし、そのほうが短い時間で作れる場合も多々ありますが、その分渋みが出たり、お茶の透明度が低くなったりもします。一長一短だと思いますが、番頭はやはり冷蔵庫で一晩寝たせたほうが美味しく作れると思います。