本日は6時まで、明日(18日/日曜)は10時から4時まで営業致します。
番頭でございます。昨日はお休みしてしまい、大変ご不自由をお掛け致しました。重ねてお詫び申し上げます。
さて、本日はお茶がらみではないお知らせ、でございます。
「芳町芸者衆とミニお座敷体験」という、何とも面白そうな催しです。日時は来週の日曜日(5月26日)でございます。 場所は「見番」といって花柳界における事務局みたいな場所です。もちろん普段は絶対に立ち入る事は出来ませんし、セキュリティ上看板とかも一切出さないみたいなので、この見番がどこにあるかは、案外ご近所さんでもご存じでない方もいらっしゃいます。
「見番」の説明以前にそもそも「芳町って何だよ?」ってえのをここでご説明をば。
芳町は東京の花柳界の一つです。花柳界、っていうものの定義を明確にしろと言われても、一言では中々できません。で、ガイドブックみたいな本が出ています。茶荘の帳場に置いてあります。写真いっぱいの読みやすいガイドですんで、ささっと流し読みをご希望の方は番頭にお申し付け下さい。
この本のタイトル「東京六花街」の一つが「芳町」です。今では芳町の地名は残っていません。浪花町などと一緒に日本橋人形町という地名に変わったからです。今で言うと日本橋人形町2丁目近辺、だとお考え下さい。
「芳町」はいにしえの存在ではありません。今なお芸者さんを抱える歴とした現役の「花柳界」です。
人形町大通りの人形町交差点と甘酒横丁のちょうど中間あたりに「芸者小路」って細い路地があります。料亭の「よし梅」さん等がある風情のある道です。大門通りには「濱田屋玄冶店」という大きな料亭がデンと構えています。玄冶店はお富さんの「粋な黒塀見越しの松に」って唄のあそこです。
長くなりましたが、芳町というのはそういう芸者さんのチームがいるテリトリーの一つ、だとお考え下さい。
お座敷遊び、芸者遊び、というと何か興味はありますよね。番頭風情ではお座敷遊びに呼ばれた事なんか無いですが、それでも何かお箸の本数を当てっこしたり、扇を投げて何かを落としたり、みたいなミニゲームや、芸と呼ぶに相応しい三味線と唄と踊りを堪能できたりする楽しい場所だという事は存じています。
興味はね、あるんですよ。でもしきたりとかルールとかわかんないと恥ずかしそうだし、だいいちいくらかかるか全然見当につかないっすもの。ご祝儀とかね、いくらを何に包んでどのタイミングで渡すか、なんて事をお座敷の間ず〜っと悩むのも阿呆らしいですし。
で、このお座敷体験です。
これは芳町の芸者衆がご自分達で企画した手作りもの。
先に書いた見番に入れるというのも勿論面白そうですが、総額と時間が決まっているというのが嬉しいです。何かこれなら足もしびれなさそうですし。
いわばミュージシャンやローディが自分達で案内するバックステージツアー付きのミニライブ、みたいな趣きでこういうのはいいっすね。 日時見る限り、番頭はお邪魔できそうにありません。どなたか行かれる方は後で様子などお聞かせいただければ嬉しいです。
ちなみに小梅茶荘の大家さん=「おかあさん」の唄と三味線もご堪能いただけます。何しろ現役バリバリの芸者さんですんで。